同世代の(40代前半)の知人が癌の末期と知りました。以来、今まで感じたことのない恐怖にとりつかれるようになりました。随時おびえ、不安で何をしていても集中できません。怖いのです。愛する家族が死ぬ事、自分が死ぬ時のこと、死ぬことが分かっていながら生活することへの恐怖、いけないと思いながらも考えてしまいます。
食欲はなく、呼吸も苦しい、手足も冷たくなってしびれているような感覚です。動悸も激しく感じられ、お腹も下痢状態。このままでは本当に病気になってしまいそうです。
ネットでいろいろ調べましたが、気持ちを切り替えて・・みたいなことが多いようです。でもどうやったら切り替えられるのでしょうか?
毎日不安で生きた心地がしません。
たばささん ( 北海道 / 女性 / 41歳 )
回答:1件
死を直視し別の観点から解釈も・健康増進も大切な要素
知人の病気を契機に、自分や家族の死に対して必要以上の不安や恐怖を感じるようになり、加えて食欲低下や動悸、手足の冷えやしびれ、腹部の不調等の身体症状にも見舞われ、人生全般への不安感も募らせている模様です。
「死」は避けられない運命ですので、死への不安や恐怖自体はごく普通の感情です。そのような感情を全く感じない人間がいるとすれば、その人は周囲に対して配慮のない無慈悲な人間に映るかも知れません。
しかし死に対して必要以上に恐怖を感じていると、本来有意義で楽しいはずの出来事や行動に対しても死と関連したネガティブな感情を抱き、また健康なはずの家族や友人に対しても死を連想し、人間関係にも影響しかねません。
従って死への過度の不安、恐怖は何とか克服していく必要がありますが、いたずらに死というものから目を逸らそうとすると却って恐怖感が強まってしまうものです。そこで逆に死を別の側面から考えるてみることがむしろ役立ちます。
死は人生の終焉ではありますが、同時に新しい世代への交代の役割りも果たします。また本人にとっても「あの世」とか「西方浄土」への旅立ち、新しい在り方への出発点とも解釈できます。その観点に立つと死は必ずしも忌み嫌うべきものではなく、むしろ「再生」への節目として有意義なもの、と考えることもできるのです。
もう一つの切り口として「健康」という側面から考えることが重要です。死に対する過度の不安、恐怖を感じ、食欲低下や動悸等の身体症状を伴うということは、栄養バランスの乱れや低体温などにより体質が悪化している可能性があります。
具体的にはこのQ&Aやコラムで頻繁に解説していますが、糖質の過剰摂取やビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足、低体温などは神経機能を低下させ、不安感や恐怖感等を増大させることが指摘されています。もしご自身の生活を見渡してそのような要素があれば、それらを改善することが先決と考えます。
評価・お礼
たばささん
ご回答いただきありがとうございます。
最低限の健康管理、規則正しい生活は心がけています。恐怖でいつも頭がぼうっとして、集中力がない状態です。
おっしゃるように人生全般に不安を感じてます。
この不安を抱えたままでは何も手につかず、空しい人生になってしまうような気がします。
死を別の側面から見つめてみることで立ち直るきっかけになればと思って頑張ってみます。
ありがとうございました。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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