賃貸の防音対策

住宅・不動産リフォーム・増改築 2009/08/20 00:47

今月から1DKの部屋に入居していますが、隣の部屋からの音が気になっているのでご相談させてください。
隣接する壁側から、キッチンと部屋への引き戸を閉める音がかなり響きます。
13畳の部屋で反対側の壁側にいてもドキッとする音です。

私の部屋は角部屋になるのですが、隣接する壁側には何も家具を置いていません。
本棚でも置けば少し軽減するのではと思うのですが、効果はあるのでしょうか？
今ある本棚は高さ・幅ともに150cmぐらいですが、天井に届くものでないとダメですか？
新しく置くとすれば腰の高さ程度のものを部屋の幅2/3ぐらいに並べたいと思っていますが、あまり効果がないなら必要もないですし…。

私の部屋の引き戸はぴったりと閉まらないので音はしないのですが、他の部屋の音はけっこう響きます。
構造とか設備の問題なので我慢するしかないと思いますし、自分のできる範囲で対策をしたいと思います。
他に何かいい方法があれば教えていただきたいです。

noenoeさん（徳島県 / 女性 / 42歳）

回答：1件

森岡篤
建築家

引き戸を閉める音は、固体伝搬音

2009/08/20 15:30 詳細リンク

noenoeさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。

音の伝わり方は、「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の2種類があります。

話し声や手を叩く音は、空気の振動で伝わる空気伝搬音です。

一方、床に物を落としたり、子供が暴れてドンドンと音がするのは構造体で音が伝わる固体伝搬です。

固体伝搬音を防ぐのは特に難しく、音が発生する所で絶縁しないと、音が伝わってしまいます。

床の例では、床材にクッション付きのフローリングやカーペットにすることで、衝撃を吸収して、音を軽減します。

引き戸をバタンと閉める音は、空気伝搬音もあるのですが、衝撃が構造体に伝わる固体伝搬音と考えられます。

根本的な対処は、各引き戸が建具枠に当たる部分にクッション材を入れることです。
既成部材でいくつかの種類のクッション材が出ています。

賃貸のオーナーに、各戸の引き戸にクッション材を付けて欲しい、と交渉してみてはどうでしょうか。

音の大きさ自体を減らすには、このような方法以外は難しいと思います。

空気伝搬音であれば、壁一面を塞いで遮音性能を上げれば幾分効果あるかもしれませんが、固体伝搬音では効果ありません。
本棚では、天井一杯、壁一杯スキマなしは難しいでしょうから、効果は望めないと思います。

音の大きさが同じでも、室内の反射音を減らすと、不愉快さは軽減できるかもしれません。

壁一面に厚手のカーテンをしたり、床にカーペットを敷くと、その吸音効果により、「うるささ」は減ると思います。

参考にしていただけたら幸です。

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