対象:ペットの医療・健康
7歳になるダックスなのですが、歯肉炎が酷くなり、歯茎が後退し、切歯の何本かがぐらついた状態になっています。
現在は歯磨きや水に混ぜる液の効果もあって、口臭は全くしない状態になってはいるのですが、歯茎の後退は遅くはなっていますが徐々に進んで、ぐらつく歯が増えているように思えます。
獣医さんには抜けるまで待ちましょうといわれたのですが、
進行しているようで心配になりました。
もし、早急に対処しないといけないような事がありましたら、教えてください。
とっち8さん ( 新潟県 / 男性 / 39歳 )
回答:2件
歯肉炎
抜歯する方法と、抜けるまで待つ方法がありますが、歯牙疾患をメインにされている病院では、抜歯をお勧めになられると思います。 それは、揺動してしまった歯は、時おり歯根部で疼痛の原因になったり、顎骨への炎症進行の原因になったりして、いいことは何もないからです。 ただ、飼い主さんが全身麻酔に躊躇されたり、他の何らかの疾患があって、全身麻酔が無理だったりした場合には、自然抜歯まで待つという選択も良くなされることです。
2週に一度くらいの頻度で、口腔の再診をお受けになられることを お勧めいたします。
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RE:歯肉炎に関して
早急に対処しないといけないようなことがあるかどうかは、やはり文章だけでは実際に診ていないのでなんとも言えません。
切歯がぐらついているとのことですが、歯肉炎が酷くなり歯茎が後退してきたという場合であれば腫瘍などの原因よりも歯周病によって歯がぐらついているという可能性が高いと思われます。切歯では1/3以上の歯肉との付着部の消失がある場合には抜歯が適応になります。そして全体的な口臭もあったことからこの場合切歯だけでなく、他の歯や歯肉にも炎症や感染、骨の喪失が起きている可能性があります。周囲の歯石によって後退した歯肉が不明瞭なために歯の動揺(ぐらつき)が無いように見える歯もある可能性があります。歯根に病変があり歯が機能していない場合は、歯を温存する療法よりも抜歯が適応となります。獣医歯科では多くの歯周処置を一度の麻酔で行い、ヒトでは3〜4回に分けて行う歯内治療を一回で行います。老齢で全身状態に問題がある場合などが多いため、特異的な治療を行うよりも安易な抜歯に切り替え、麻酔の必要回数を減らすことが多いです。しかしながら内科的に重度な状態にある場合は麻酔自体が非常にリスクの高い処置であるため長期あるいは間欠的(症状に応じて服用する)な内服治療にならざるを得ない場合もあります。さらに現在は口臭も落ち着いていることから炎症や感染が抑えられている可能性も考えられますので、必ずしも歯を抜くことが最優先ではない状況もあり得ます。
ホームドクターと現段階の歯周病の段階やペットの全身状態などを相談し、どの治療法が良いのか相談されることをお勧めいたします。
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