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まず主治医と率直な対話を・ムリなら自由診療も視野に
神経症にせようつ病にせよ、精神的なストレスやトラウマ、生活習慣および生活環境に関する問題が潜んでいるので、主治医やカウンセラーなどとの「対話」が決定的に重要です。その対話を通して真の課題を特定し、各種の解決策を提供するというのが、うつ病も含む各種疾患に対する正しい態度です。
しかるに月1回の診察の機会に、たった5分間の話し合い、というのは確かに時間的に短すぎます。安定しており、特に体調不良がない状況ならばそれでもよいのですが、常に何か不調があり、問題や不安を抱えている状態ならば、月1回の診察として、1回あたり最低15分から30分程度は話し合いの時間がほしいところです。
それならば、外来の主治医が患者の話に耳を傾けないような冷たい人間なのかというと、必ずしもそうとは限りません。患者との話し合いを大切にする、心の暖かい医師もたくさんいます。しかし現状の保険診療制度では、一人の患者との話し合いに割けられる時間は、ごく限られます。疾患にもよりますが、コストの上ではだいたい5〜10分くらいが限度です。
従って患者さんは、自分の身は自分である程度守る、という気概が必要です。まず月1回の定期受診の際には、体調不良や不安、疑問に関する具体的な内容を、箇条書きにしてまとめておくとよいでしょう。そうしておいて優先順位の高い順に医師に質問していきます。また医師の診察に先立って、担当の看護師にもお話しておくと意外に効果的です。
それでも5分から10分の診察時間で、全てを解決するのは困難です。通常の外来診療には過大な期待を抱かず、他の方法を探りましょう。例えば自由診療の枠組みで、時間をたっぷりとかけて診察やカウンセリングを行なっているような病院やクリニックを受診する、という方法があります。保険が利かないために、どうしても費用が高額になりますが、上手くいけば、闘病生活の流れが大きく変わる可能性もあります。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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