犬の歩行異常について

ワンちゃんの股関節の異常は割と多い疾患です。
当院でも、現在トイプードルで左の大腿骨骨頭が変形して、びっこを引いているケースがあって、ご質問と同様に非ステロイド系の消炎鎮痛剤を服用しています。 一月ごとにX線検査をして、進行しているようなら、骨頭切除手術が必要になりますとご説明させていいただいています整形外科は非常に経験が必要な分野で、当院でも難しいケースは、整形外科を得意とされている先生にX線画像を送って、ご意見を求めたり、そこに転院をしていただいたりしています。 鳥取には鳥取大学農学部獣医学科がありますので、掛かり付けの先生からご紹介していただいて、受診されるのも良いかと思います。

股関節の先天的な異常があり、それが歩行の異常の原因となっているとのことから、もともとある股関節の先天的な異常を正常な状態に戻すことは不可能と思われます。ただ、股関節の痛みから歩行の異常が認められる場合、股関節の骨頭切除手術などの外科的な治療法で痛みがなくなり歩行が正常化する可能性があります。先天的な異常がどのような異常か分かりませんが外科的な治療法が適応か確認する必要があります。また、プレビコックスなどの消炎剤は消化管の炎症を引き起こすことがあり、嘔吐や下痢、食欲不振などの原因となる場合があります。薬を投薬してから食欲が低下しているようであれば薬の副作用から食欲不振となっている可能性があります。股関節の外科的治療法や食欲不振の原因についてかかりつけの先生に確認してみるのが良いと思います。