対象:住宅設計・構造
この度新築で家を建てることになりました。
私としては、フローリングはツヤの無いタイプが良いのですが、床板のメーカーの人や持ち家の知人は、お手入れなどを考えてツヤ有りが良いと言います。
自分の意見を押し通したいのですが、その後押しになる助言をいただけると嬉しいです。
もし反対されるなら、あきらめる事ができる程納得のいく説明をもらえればなお嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
補足
2009/05/29 14:06たくさんのご回答を頂きありがとうございます。
皆様がとても親切にご回答いただいたおかげで、ツヤの無いタイプにするという決心がつきました。
ありがとうございます。
もうひとつ助言をいただけるなら、おすすめの床板のメーカーなどありますでしょうか?
どこの品物を選んでも大差はないと聞きますが、"ツヤ無しの床板ならここ"といったおすすめがあればお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。
マイホームGTさん
回答:4件
フローリングの素材によります。
フローリングと言いましても素材が無垢材か集製材かで判断がちがってきます。無垢材ですと生地のままで施工した後蜜蝋ワックスや松油などで吹き込むとよい艶が出て無垢材の保護幕にもなります。傷が付いても拭き重ねて行きますとそれもまた良い味わいになります。
集製材のフローリングは艶の有る無いに関わらず艶はいずれはげてきます。人によってお手入れの仕方に違いが有りますので何年大丈夫とは言えませんが・・・そして艶は改めてつけることは出来ません。当面好きか嫌いかで迷っているだけでしたら、あまり意見に左右されずに好きな方を選ばれるのが良いと思います。
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安藤 美樹
建築家
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先日、竣工した家での経験
マイホームGTさん、こんにちわ。
安藤建築事務所の安藤です。
先日、竣工した家で使用したフローリングでのお話です。
1階がダンスホールだったため、建築主さんよりツヤのない無垢材がいいんですという希望がありました。
それで、お手入れも楽で、ツヤのない塗装を選択する必要があり、
オスモのツヤ消し塗装を選択しました。現在、お手入れに問題は発生していないようです。
ツヤ消しでも、お手入れに問題があるとは、限らないです。
少しでも参考になればと願っています。
志田 茂
建築家
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床材の仕上げの意味
志田茂建築設計事務所 志田です。
ツヤのない床材がいい・・・
それは、つまり、床材の素材そのものを感じたい という感覚だと思います。
とてもいいと思いますよ。
ツヤあり=手入れが簡単・・・
は、確かにそうなのですが、ツヤは、つまり塗装なわけで、塗装の厚みがあるほど、、固くなる塗装をするほど、材料の本物の面から遠くなるわけです。
メーカーは、それを勧めるでしょう。・・・クレームがおきにくいから。。
そして、「ツヤあり」は、常にきれいな状態を維持したい、という意識ですね。
もしくは、メンテナンスする事がメンドクサイ・・・という気持ち。
どちらがいいかどうかは、その人自身の感覚です。
その感覚は、家全体、さらには、価値感 人生観 に通じるものです。
ツヤのないものを選ぶ・・・というのは、
傷は凹みがついても、そんな事より、足ざわり・手ざわり といった、人間の五感を大切にしたい・・・そうゆう意識があるからだと思います。
当然、ワックス掛けを少なくても1年に一度はする必要がある事、「ツヤあり」よりはよごれ安いのは理解してらっしゃる上だと思います。
それでも、材料の素材そのものを大切にされたいと思う事は、家全体が、そうゆう雰囲気の家で、そうゆう雰囲気の作りになるだろうと思います。
御自分の家ですから、他の人の言葉を気にせず、自身を持って選ばれるといいと思いますよ!
***
「メーカー」のもの、と言う事は、合板のフローリングでしょうか?もしそうだとしたら、無垢材の板はどうですか?
杉、ヒノキ、パイン、、、など、柔らかく温かみのあるものから、カエデ、サクラ、ナラ などなど、固めのものまであります。無垢材を使う・・・つまり、本物の材を使う事は、充実感がありますよ!
補足
私がHPで杉を床に使う場合の事を書いたページがあります。
そこでは、杉 について書いてますが、「杉」を「無垢材」や「ツヤなしの床材」に置き換えていただいてもいいと思います。
よろしければ、ご覧ください。↓
杉の床のある暮らし
野平 史彦
建築家
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メリット・デメリット
マイホームGT様
最近は自然素材ブームで、フローリングもぜひ無垢で、という人が増えて来ていますが、無垢を使うなら、ウレタン塗装などでテカテカのフローリングにせず、無垢であることの良さを活かしたいものです。
しかし、無垢で浸透性の自然塗料を塗れば、ツヤのない、しっとりとした仕上がりになりますが、メンテのことなど、現実問題を考えてウレタンでコーティングしたものにしてしまう人も多いのではないでしょうか?
ここで、オイル塗装(自然塗料)とウレタンなどの合成樹脂塗装のメリット、デメリットを上げてみましょう。
<オイル塗装(自然塗料)>
メリット
・塗膜がないので木の呼吸(吸放湿性)を活かせる。
・塗膜のフクレ、割れ、メクレ、ハガレが起こらない。
・植物油が浸透することによって木目が美しく際立つ。
・塗膜がないので表面のキズが目立たない。
デメリット
・液体に対して弱く、シミ汚れがつきやすい。
・頻繁にメンテナンスする必要がある。
<ウレタンなどの合成樹脂塗装>
メリット
・塗膜があるので液体の汚れに強い。
・塗膜により耐摩耗性に優れる。
デメリット
・塗膜により自然の木の質感を損ない、木の呼吸を妨げる。
・経年変化で塗膜にフクレ、割れ、ハガレが生じる。
・塗り替えする時に、旧塗膜をサンディングして除去する必要があり、大変。
・施工によっては塗り継ぎが目立ち、部分補修が困難。
このように、夫々メリット、デメリットがある訳ですが、
自然塗料の良さを損なわず、そのデメリットを克服したのが、
先に回答されている安藤さんがお使いのオスモの「ハードワックスオイル」かと思います。
私はもっぱら無垢にエゴマの油なんかを塗っていますが、
上記の様に悩まれる方には、これをお薦めしています。
ご参考まで
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