対象:保険設計・保険見直し
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生保の安全性を知る目安としてソルベンシーマージン比率の高さがありますが、破綻した大和生命は555%だったと思いますが、どのくらいの数字があれば大丈夫なんでしょうか?
それから、破綻した場合、責任準備金の90%は保障されることになっていますが、例えば破綻した生保の年金に加入していた場合、破綻した時点で即解約するべきか、引受会社が決まるまで待つべきか?どちらが得なんでしょうか?
また、自分が契約した保険商品の責任準備金の額を知るすべはあるんでしょうか?
soulheadさん ( 福岡県 / 男性 / 51歳 )
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ソルベンシーマージン比率
以前にコラムで紹介した分です。ご参考までに。
皆さんも新聞紙上等で、「ソルベンシーマージン比率」という言葉を良く聞かれると思います。でも、実際は「それって何?」と思われてる方々も多いのではないでしょうか?そこで、下記に具体的に記載してみますので一読下さいね。
ソルベンシーマージン比率とは、生命保険会社は、将来の保険金などの支払いに備えて責任準備金を積み立てていますが、万一、大災害など通常の予想以上のリスクが起こったときに対応できる「支払い余力」をどのぐらい有しているかを判断する数値の事を言います。一般的には、ソルベンシーマージン比率が200%を下回った場合には、金融庁によって早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。逆に言えば200%以上であれば、健全性についての一つの基準を満たしていると言えます。
しかし、実際は200%程度では健全とは言えないと言えますね。下記に2007年度の数社の比率を載せてみますが、この度、破たんした大和生命が555.40%でしたからね。200%で安全と言い切るのなら話しがおかしいと言えますね。(小数点以下切り捨て)
東京海上日動あんしん生命 2766%
ソニー生命 1747%
明治安田生命 1314%
オリックス生命 1217%
日本生命 1156%
住友生命 1030%
第一生命 1010%
AIGエジソン生命 973%
アフラック 937%
アリコジャパン 913%
プルデンシャル 906%
三井生命 696%
朝日生命 674%
回答専門家
- 植森 宏昌
- (大阪府 / ファイナンシャルプランナー)
- 有限会社アイスビィ 代表取締役
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釜口 博
ファイナンシャルプランナー
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保険会社破綻時の年金保険は・・・?
soulhead 様
この度はご質問をいただきまして、ありがとうございます。
保険実務に強いファイナンシャル・プランナーの釜口です。
よろしくお願いいたします。
ソルベンシーマージン比率は外部機関が算出しているわけではありませんので、数値を完全に信じるのはよくないですね。
また保険会社の安全性はソルベンシーマージン比率だけで判断するのは危険ですね。
実際200%以上の数値であれば問題がないといわれながら、過去の破綻保険会社はすべて直近のソルベンシーマージン比率は300%以上ありました。
また新しい保険会社は20,000%以上あったりします。
保険会社も決められた数式で算出されるソルベンシーマージン比率をあまりにもかけ離れた数値を出すわけにもいきません。
私の感覚ですが、800%以上hが安全水域だと思います。
それから、破綻した場合、責任準備金の90%は保障されることになっていますが、例えば破綻した生保の年金に加入していた場合、破綻した時点で即解約するべきか、引受会社が決まるまで待つべきか?どちらが得なんでしょうか?
⇒貯蓄性のある保険については、予定利率の引き下げの影響も受けますので、保険会社の安全性を考えた上で加入しなければいけません。
安全性に疑問がある保険会社の年金保険は継続しない方が賢明ですね。
破綻した保険会社の解約は早期解約控除により削減率が高くなりますし、破綻後の年金額削減率が高くなりので、どちらにしても損です。
ご不明な点などがございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
http://www.bys-planning.com/
以上よろしくお願いいたします。
ファイナンシャルプランナー
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破たん直後は解約できません
soulheadさん、はじめまして。
株式会社くらしと家計のサポートセンターです。
ソルベンシーマージン比率が200以下になると金融庁からの早期是正措置が取られることになっていますので、最低でも200以上は必要です。
しかし大和生命をはじめその他の生保でもそれ以上あったのに破たんしていますし、あまり変わらない比率でも破たんしていない会社もあります。
よってそルベンシーマージン比率だけで判断するのは避けたほうがいいでしょう。
ソルベンシーマージン比率以外にも格付けも確認しましょう。
・スタンダード&プアースで検索→信用格付け→保険会社
・格付け情報センターR&I保険金支払能力
http://www.r-i.co.jp/jpn/rating/rating/rating_list/insurance_jpn.pdf
ソルベンシーマージン比率、格付けともにどれだけあれば安心ということは言えませんが
なるべく高いほうが安心ですね。
保険会社が破たんすると、発表があってからは引受会社が決まるまで解約できません。
引受会社が決まり、契約者に保険金がいくらになるかの連絡がありますが
それから数年間は早期解約控除がありますので、減らされた解約返戻金から早い解約ほど削減幅は大きくなります。
ちなみに大和生命の場合は平成22年3月末日までの解約控除はは20%です。
責任準備金は将来の支払いのために積み立てている分です。
まったく同じ金額ではありませんがその時点での解約返戻金相当額と考えるといいでしょう。
株式会社くらしと家計のサポートセンター
http://www.fpwes.com/
(現在のポイント:-pt)
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