対象:ペットの医療・健康
10ヶ月になるメスの猫を飼っています。体重は1.6キロです。
ここ1ヶ月、急激な体重減少と食欲減退によりかかりつけの動物病院で検査をした所、
先天性の横隔膜ヘルニアだと判明しました。
そして、それにより肝臓がダメージを受け、胃も良くないので一生流動食と告げられました。
3日間入院、輸液をし退院。
退院したその日は食欲もあったのですが、次の日にはまたぐったりとし、食欲もなくなったので再び通院。
これから再び通院で輸液治療をするということです。
お伺いしたいことはこの後のことです。
先生からは、先天性の横隔膜ヘルニアの場合は手術をしないと言われています。
確かに色々調べた結果、今の状態が子猫にとって通常になってくれればそれで良いと思っています。
ですが、肝臓がダメージを受けているので、食欲もなく嘔吐もしている今、何かしてあげることはないかということです。
本日薬はどうかと病院で聞いてみましたが、「今は状態を観察している状態。この子はこれ以上何もしてあげられないから」とのことでした。
そうなってくると、輸液も延命治療のように思えて仕方ありません。
本当に、してやれることはないのでしょうか。
これ以上先延ばしにして苦しんでいるのを見ているのも耐えかねます。
横隔膜ヘルニアについては、手術は私も抵抗があるのですが、肝臓については何かできることはないかと思っています。
もちろん主治医の先生は信用してますが、今は他の専門家の方の意見も聞いてみたいのでどうかご教授願います。
補足
2009/05/11 12:11先生方、お二方共ご回答本当にどうもありがとうございました。
つい先日質問させて頂いた子は息を引き取りました。
週2回の輸液と服薬で本人も頑張りましたが、最期は眠ったまま旅立ちました。
治療法は様々でもっと詳しく調べれば他に道もあったかもしれませんでしたが
私としては慣れた家で最期を共に迎えられて悔いはないと言えば嘘になるかも
しれませんが、ありません。
ありがとうございました。
マキコさん ( 埼玉県 / 女性 / 28歳 )
回答:2件
横隔膜ヘルニア
横隔膜ヘルニアが、先天性のものなのか、生まれた後、事故などで敗れたものなのかの判定はとても難しいものがあります。 当院で、これまで2度、先天性の横隔膜ヘルニアの手術をしました。 先天性ものだったと、ここで書けるのは実際に開けて見てみたからです。 先天性の場合は、お腹の中、胸の中のどこにも、全く癒着が起こっていません。 後天的なものでは、少なくともどこかに癒着が起こります。先天性の横隔膜ヘルニアでも、手術で修復できる場合もたくさんあります(ヘルニア孔がとても大きくて、縫合が不可能な場合もあります)。
前述した当院の2ケースでは、手術翌日に退院し、現在も元気にしています。
当院の2カースはどちらもメスのネコちゃんで、妊娠してしまって、呼吸が苦しくなり(胎児が入った子宮が胸の中に入り込んでいました)救命のために、開腹を決定しました。
最近、優れたCTを持った病院、検査センターがあって、お腹の中を3D画像で描出できるようになりました。 このCTで見れば、ヘルニア孔の大きさが術前に大体分かると思います。
回答専門家
- 運営 事務局
- (東京都 / 編集部)
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
運営 事務局が提供する商品・サービス
記事制作に関するご相談
RE:家猫10ヶ月メスの横隔膜ヘルニアについて。
横隔膜とは胸と腹を分けている薄い膜で、呼吸のたびに前後しています。
横隔膜ヘルニアはこの横隔膜に穴が開いていて、肝臓、胃、腸などが胸のほうに脱出してしまう病気です。
これにより、正常な呼吸が妨げられたり、脱出した胃腸や肝臓が横隔膜に絞めつけられ機能不全が起こることがあります。
一般的に先天性の横隔膜ヘルニアは癒着が激しいことが多く、またお腹の容量も小さいため手術自体が適応でない場合が多いです。
ただし、脱出した臓器がきつく締め付けられていて腐ってしまう場合や内科治療で改善が見込めない場合は、命の危険を伴いますが、手術を行うこともあります。
どの臓器が脱出しているのか、血液の流れを妨げるほど締め付けられているのか、肝臓のダメージはどういう原因で起きたのか、吐き気の原因は胃腸の通過障害によるものなのか肝不全によるものなのかにより、治療は異なってくるかと思います。
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング