借り入れの種類

ワトさん

はじめまして、公認会計士/税理士/行政書士の阿部慎史と申します。

ご質問の件、とても悩ましいですね。
お店の業績が上がって、所得税をしっかり払えるようにならないと、なかなか住宅ローンは組ませてもらえません。これは、法人化をしても同じことのようです。

つまり、個人事業主であれ、会社の経営者であれ、住宅ローンの審査で注目されるのは「お店の業績」と「ご本人の所得金額」の2つです。つまり、法人化をしたからと言って、住宅ローンが組みやすくなるということはないと言われています。

では、住宅ローンではなく、事業ローンを組んで、自社ビルを建設するのと同じように自宅を建設するのはどうか?という点ですが、設立後間もない会社には、自治体の支援制度などもあって、「創業支援融資」などが受けられる場合があります。これは自治体によって様々ですが、驚くほど利率が低い融資制度を用意している自治体もあります。しかし、融資してくれる金額は、あまり大きくありません。それに、資金の使途も細かく聞かれます。

逆に、一般的な事業ローンはどうかというと、金利も高く、返済期間も短く、しかも事業開始後3年ほど経過していないと、審査すらしてくれない場合があります。

いろいろ申し上げましたが、近道としては、「確定申告をなるべく良い数字にするために経費での計上を避け、なるべく自己負担で黒字にと頑張って住宅ローンを組む」かな、という気が致します。