隣家の窓とバッティング　責を負うのは？

文面拝見しましたが、悔しいところですよね。
専門家に依頼して、建てたのにどうしてこんなことが起こるの!という気持ちはとても分かります。

その対処法ですが、不動産会社にせめて目隠が何かの対処を無償でやってもらうというのが1つのラインでしょう。というのも残念ながら、この内容は瑕疵の担保責任の範囲にはなりにくいというのが現状です。建物性能に関する瑕疵が基本で、周辺環境に対する瑕疵というところまでは現状至って無いでしょう。

まずは、今の状態で住まわれて、不具合がでた時には、不動産会社に無償で対処してもらうように一筆書いてもらうか、先に無償で対応してもらわない限り、引き渡しを先延ばしにされるか、どちらかの方向で検討されると良いでしょう。

良い解決の流れになることをお祈りしています。

八納啓造 拝

大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。

結論か言うと

1)隣家との目隠しは、後から建築した方がすることになります。

2)瑕疵担保責任の範囲ではないでしょうね。

3)引渡しは、問題解決まで延ばすことです。

大変とは思いますが、入居してからあれこれ言うより入居前に問題の解決をすることが賢明です。 ごうぞ頑張ってください。

こんにちは。
東京の北区で設計をしている村上と申します。

クォーさんの質問に関して、法律の説明をさせていただきます。
民法235条に
「敷地境界線より1m未満の距離において
他人の宅地を観望できる窓や縁側を設ける場合
は目隠しを設けること」ということが書かれています。
しかし、民法236条には
「その地域の習慣がある場合はそれに従う」
と書かれています。
民法234条では「隣地境界線から50cm建物を離してつくる」
と書かれていますが、
住宅密集地で家と家がくっつきそうに建っているのは、
その地域の習慣に従っている、との解釈のようです。
クォーさんのお住まいの地域がどのようなところか分かりませんが、
お隣の方とは、長いお付き合いをしていくことになるでしょうから、
お話し合いをして、いい方向に進むといいですね。

その際に発生する費用ですが、
不動産会社、あるいは設計士
(設計と施行をどのように契約しているかによります)
に対応してもらうことです。
自由設計付の建売というものをどういうものか知らないのですが、
隣地に建物がある場合は、
設計者は事前に確認し、どうしてもそこに窓が必要であると判断すれば、
設計完了前にお隣にその旨説明するべきと考えます。
その結果、目隠しが必要となった場合は、
それを前提とした設計打合せをお施主さんとします。

1日でも早く解決して、快適な生活を送られることを、
心よりお祈り申し上げます。