猫の毛刈り後について

犬でも猫でも、トリミングでつるつるになって、自分の様相が大きく変わると、精神的に大きなストレスの感じる仔達がいます。 まして、まだあまり慣れていない人に囲まれて、全身麻酔が掛かって、覚めたときに様相が変わっていたとすると、怯えてしまったと考えられますね。 落ち着くまで、そっとしておいてあげて下さい。また、放浪していたネコちゃんは、落ち着いたところで、一度、健康診断のために、動物病院でチェックを受けてください。猫エイズウィルス感染、猫白血病ウィルス感染の有無、消化管寄生虫の有無を調べていただくことを、お勧め致します。

もともとが捨て猫であったことから、病院という慣れない環境で恐怖を感じたり、麻酔処置後に自分の状況(今回の場合は毛が刈られていたこと)がガラッと変わっていたことで強くストレスを感じているのではないかと思われます。従って、今は家でゆっくりさせて安心させてあげるのが一番良いのではないかと思います。

長毛種の猫で全身に毛玉ができてしまった場合などに、全身の毛を丸刈りにすることもありますが、通常はそれが原因で風邪を引いたり体調を崩したりということはありません。お部屋の温度がよほど寒くなければ保温なども必要ないのではないかと思われます。

捨て猫はその多くが何らかの感染症を抱えています。疥癬などの外部寄生虫症があると耳や顔面を中心として皮膚にかさぶたのような物ができることがあり、強い痒みを伴います。感染がないことは一度病院で確認してもらったほうが良いでしょう。

その他に猫白血病ウイルス、猫エイズウイルスの感染の有無や猫回虫などの消化管内寄生虫の駆除を行っておくことをおすすめします。