対象:一般歯科・歯の治療
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現在、歯周病の治療をしています。
「金属冠は汚れやすいので、歯周病になりやすい。金属冠は全てセラミックに交換します。」と先生から言われました。
セラミックに交換するとなると、金属冠を外して新たに歯を削ることになり、
残された歯の部分が小さくなります。
冷たいものがしみるようになったり、神経を抜かなければならないかも心配です。
当然、保険外治療で費用も発生します。
現在、金属冠を被せている歯は虫歯などの問題は発生していません。(歯周病にはなっています。)
また、金属冠もてかてか光っていて汚れているようには見えないのですが、
やっぱりセラミックに交換したほうがいいのでしょうか?
よろしくお願いします。
wakanaxさん ( 大阪府 / 男性 / 42歳 )
回答:3件
材料は使い方ですので
私の考えでは一概に金属がセラミックに劣るとは思えません。金属は強度が大きく、薄い構造でも製作できることから、差し歯などの設計の自由が効きます。このため様々な症状に適合することができます。
また、金属の種類も慎重に選択をすると、害はほとんどありません。しかし美しさとか、自然感、音等は元もとの人間の歯自体がセラミックに近い物質ですので、そういう意味での相性の良さはやはりセラミックが優れており、金属材料の及ぶところではありません。
要は適材適所でして、患者さんの噛む力を最も効果的に復活するには、どういう材料・技術を適用したら良いのか、という戦略になります。「金属は歯周炎に悪い」というような、あまりにもシンプルな言い方では誤解が生じやすいかもしれません。
もっとも、ごく希に「金属アレルギー」という人がおられ、そういう方には金属はだめでセラミックが原則という事になります。
ところで、奥の歯などを「金属で修復する」というのは「保険で治す」という意味に近い事もあります。もちろん金冠など、保険外の金属を使用した治療もありますが、セラミックの場合には原則保険外になります。
保険外治療は、確かに費用がかかるのは事実ですが、出来上がったものを日々使用していて非常に美しく自然感があるので快適な事や、それをきっかけにご自分のお口に関心を持つようになり、手入れなども良くなる結果、歯周病をうまく抑えたり、結果としてご自分の歯が長持ちしたりして、QOLが向上するだけではなく、却って総コストが安くなったり等のメリットがある場合もあり、目先のコストだけではなかなか判らない良さもあります。
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堀内 晃
歯科医師
-
セラミックはプラークはつきにくいでしょうが
はじめまして堀内歯科の堀内と申します。
たしかにセラミックのほうが歯の歯垢ープラークといいますがーはつきにくいというのはあります。ですが、wakanaxさんが経済的にちょっとと思われるようでしたらそのことをきちんと主治医の先生に伝えられていいのではないでしょうか。
ただし、ご自身でも感じておられるように今の金属冠でもてかてかの状態に感じておられるように表面などは大きな問題にはなりません。むしろ歯の境目の接合部の精度の問題が大きいでしょう。通常セラミックはシリコンというゴムの印象材をつかって精密に印象します。できあがったセラミックは当然精度の高いものとなります。
精度がいいということは当然、脱離がしにくいということとプラークを寄せ付けにくいということにつながります。
ただし、歯周病の本当の原因は、別のところにあるといわれています。態癖といいますが、頬杖や横向きね、うつ伏せ寝などご自身の顎や歯列に対して手や腕、机、枕などで力をかけてしまうことで噛み合わせのアンバランスを生むことと、長年使ってきた歯が磨り減ることによって噛みしめを起こすような接触のバランスになってしまうことといわれています。
せっかくでしたら、そうした噛み合わせのアンバランスを解消されて歯を作り直されることがよろしいのではないでしょうか?
米田 成位
歯科医師
-
金属冠の再治療について
wakanaxさん、はじめまして。
米田歯科醫院の米田です。
金属冠とセラミックの歯を比較すると、間違いなくセラミックの方が
人体には良いです。
天然の歯には元々金属類はありませんので、現在の医療の中ではセラミック
が限りなく天然歯に近い素材です。
もちろんどのような治療でも丁寧に治療を行うのはもちろんですが、
歯を製作する技工士さんの技術もすごく重要です。
歯の表面にプラークが付きにくいセラミックは、表面の研磨の精度が
高くなければいけません。
また、歯と歯茎の境目の精度も上手くなければいけません。
確かに金属冠の方が歯を削る量はセラミックにするより少なくてすみますが、
ご心配されている神経の処置まで必要なケースは少ないです。
どのような治療でも、メリットとデメリットがありますので、ご自分の中で
デメリットよりもメリットが勝ると考えられるようであれば、セラミック
の治療をされてみてはいかがでしょうか?
一気にされるのが心配であれば、治療に支障がない範囲で少ない本数から
すすめたら良いかと思います。
当院でも金属冠が入っている方には、金属冠とセラミックの違いなどを
お話していますが、セラミックにされる方は多いです。
また1本からはじめて、気に入って追加される方も多いですよ。
歯周病に関しては、被せているものの問題もあるかもしれませんが、
生活習慣病の一つですので食生活や嗜好品、歯ぎしり・くいしばり、姿勢、
頬杖、寝る体勢、枕の高さ、歯磨きの仕方などお手入れ方法などなど
日々の生活の中での注意する点や改善しなければいけない習癖など多々あります。
あとは定期的に検診とクリーニングを必ず受けて下さい。
アフターケアは治療以上に大切です。
評価・お礼
wakanaxさん
丁寧なご回答でよく分かりました。
回答の中に温かい人柄を感じたような気がします。
ありがとうございました。
wakanaxさん
追加質問です。
2009/03/06 10:33早速、御回答をありがとうございます。
噛みあわせも歯周病の原因になるのですね。
セラミックの方が歯垢がつきにくく、接合部の精度も高いということが分かりました。
セラミックに交換する場合のメリット、デメリットについて今私が思っていることは次のとおりです。
経済的な問題、審美的な問題は気になりませんので無視しています。
メリット
・接合部の精度が高いので脱落しにくく、プラークを寄せ付けにくい
デメリット
・現在金属冠をかぶせている歯を削るので、
歯が小さくなる。(何度もかぶせなおしをして、だめになった歯があります。)
神経をとるかもしれない。冷たいものがしみるようになるかもしれない。
・セラミックはもろいので上下ともがセラミックの部分は欠けやすい。また噛み合わせの相手側が普通の歯の場合は磨り減りやすい。
デメリットに関しては正しいのでしょうか。どのように考えられますか。
デメリットがあっても、歯周病治療のためにはセラミックに交換するべきでしょうか。
ご指導、よろしくお願いします。
wakanaxさん (大阪府/42歳/男性)
wakanaxさん
セラミックはもろいのですか
2009/03/07 11:20ご指導ありがとうございます。
セラミックの加工精度のこと、歯を削る量のこと
大変参考になりました。
恐れ入りますが、もう一つ質問させてください。
セラミックに関して次のようなことをよくうかがいます。
・セラミックはもろいので上下ともがセラミックの部分は欠けやすい。また噛み合わせの相手側が普通の歯の場合は磨り減りやすい。
これは実際デメリットとしてはどの程度のものなのでしょうか。
よろしくお願いします。
wakanaxさん (大阪府/42歳/男性)
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