ISO9000は利益に貢献しないか

BSNの阿比留と申します。


確かに、ISO9001に関しては、品質管理の基本がそこには述べられており、

それに沿ってきちんとやっている企業も多くあるものの、逆に9001審査のお陰で仕事が

増えたとぼやくひと達がいることも残念ながら事実だと思います。


要は、当初の導入時に改善事と当然業務に入れる場合と取引先に求められるかの如く導入

した企業では、ここで意識と利益は雲泥の差として出ています。


何もISO9001が悪いとは言い切れませんが、導入側がそこまで考えて導入したかと

言えば、中々そうはいっていない事実も本音として聞こえて来る訳です。


ある企業などは、独自に問題解決技法を使い、QC活動を取り入れて、実績を上げている

企業もあるので、一概にどちらが良いかという問題は、経営者の考え方そのものになって

きますので、何とも言えません。


確かに、上手にISO9001を使いこなせなければ、高い料金を払ってまで、無駄なので

返上したいという企業も最近は多いように思います。そして工場の現場をみれば、それを後押し

するかの如く、確かに立派なスローガンはあるものの実態は、余り使いこなしていないところも

あります。


いずれにせよ、ISO9001だけが悪いと決め付けるものではなく、使い方、意識という

側面とコスト面をバランスさせて、経営者が判断されるものだと思います。


以上、現場を見て感じたところを述べさせて頂きました。

BSN阿比留
http://abs-net.jp

ISOが定めた、組織における品質マネジメントシステムに関する
国際規格群です。
企業がお客様より求められる製品やサービスを安定的に供給する
マネジメントシステムを確立し、その有効性を継続的に維持・
改善するために要求される事項などを規定です。

一般的には、製品やサービスを外部から調達する購入者がその
供給者に契約で品質保証として製品の品質・開発・生産・流通
する為の各工程等を経営者の責任等として契約の形で品質保証
を要求される場合の標準として規格化されたものが、ISO 9000
と認識しています。

予って、ポブラさんの言われる1円も企業利益に貢献しないと
いうことは、逆にいうと、何故、貴社がISOを取得するのか?
という疑問が生じます。

目的が明確にされないと折角、取得しても煩雑な作業と厳格な
ルールが求められますので、再度、その点を考慮し判断される
と良いと思います。

「ISO9001は、大変だ、無駄だ、役に多立たない。」と言う声を良く聞くことがあります。
役に立たない原因は大抵ISO9001に振り回されていると言う事です。(コンサルの雛形を用いている場合が多い)

ISO9001が要求していることを自社の経営システムに取り入れれば、利益貢献しないということは通常ありえません。恐らく、ISO9001の使い方を間違っているものと思われます。
自社の経営システムをISOに合わせようとすると失敗(利益貢献どころか無駄な作業ばかり発生する)します。

もう一つの考えは、ISO9001など当たり前すぎて、今更取り入れる意味は無い程、"経営システム(会社の仕組み)”が成熟している場合がある場合も、利益に貢献しないかもしれません。



*いずれにしてもコンサルを雇うのも審査を受けるのもお金が掛かりますから、それを回収するという強い意思(目的)があって初めてISOは意味のあるものに成るのかもしれません。(ISO登録証というパスポートが欲しいというだけでは恐らく利益貢献は無いと思います)


上記のような理由で、「ISOが利益に貢献できるかどうは、企業の取り組み方次第」と思います。

''ISO''のスキーム&フレーム・ワークを学んできて
社員がだんだんと''自己成長''を遂げてきた。
そして、今は以下に取り組んでいこうとしています。

>1)
「ものづくり日本大賞」
2)
「勇気ある経営大賞」<

はじめまして。アムシックの奥村です。

ISO9000sは、用語の定義:ISO9000、第三者認証審査の基準にもなっている要求事項:ISO9001、パフォーマンス改善の指針:ISO9004で構成されています。

さて、ISO9000sのモデル(品質マネジメントシステム)は、まずは、達成したい“狙い”を定め、その“狙い”を達成するために、誰が、いつ(どんなタイミングで)、何を、どのように行うか、を決め、実行し、上手く言っているか?をチェックし、必要ならば改善の手を打つというものです。

ISO9001が利益に貢献するかどうかは、当該組織が“利益に貢献する”ことを狙ってISO9001を導入し、“利益に貢献する”ことを達成するために、誰が、いつ、何を、どのように行うかという施策を策定し、計画通り実行されているか?によります。

つまり、利益に貢献しないようにすることも、利益に貢献するようにすることも、どちらも可能だということです。

一方で、狙いを定めずに、右ならえで導入した場合、そこに現れる結果は、そもそもが“狙っていない”のですから、利益に貢献しても、しなくても、それは、全て偶然の産物に過ぎません。


道具は使い手次第で、良いものにも、良くないものにもなり得ます。

どう使うか、どのように使うかで、結果は違います。

ISO9001を役立たずにするのか、素晴らしい道具として使うのかは、それを導入した組織次第です。