対象:住宅設計・構造
今現在、新築の住宅を建てるべく近くの大工さん(工務店)に相談し、見積もりやら間取りやらを出して頂いている段階で、まだ契約はしていません・・・・という状態です。
そこで質問なのですが、私の親類に材木の卸業者に勤めている方がいまして、そこから少なからずとも安く建材を買うことが出来るのですが、その事を大工さんに『少しでも金額を抑えたいので、全部とまでは言いませんが、大工さんがいつも仕入れている材木屋さんではなく、こちらの親類の材木屋さんの建材を使いたいので、そちらから仕入れて頂くのは出来ますか?』とお伺いするのは失礼ですか?
もし可能なら、いわゆる“持ち込み料”みたいなのをお支払いしてでも、
A『親類からの建材代 + 持ち込み料』 : B『大工さんが従来仕入れている建材代』
の2つを比較し、金額に格差があれば安い方を、金額が僅差であれば通常の大工さん仕様に決めようかと思います。
説明が下手で申し訳ありませんが、何分家を建てるのは初めてで、予算にも限度があり、建築業界の“常識”については何も知識がありませんが、何卒ご回答宜しくお願いします。
トッポさん ( 宮城県 / 男性 / 36歳 )
回答:9件
施主支給はよくありますが・・
こんにちは やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
施主さんのこだわりで、ここの機器はこれを使いたいとかの施主支給による施工はよく行われています。
トッポさんの場合は木造住宅の骨組みにあたる「材木」を支給材としたいとのことですが、2点ほど注意事項がございます。
その1.工務店によっては木材をプレカット(他の工場で加工)発注する場合があり、工場が認可してくれるかという点
その2.主要構造物の部分にあたるので、保証が効くかという点
オススメなのは保証範囲にあたり、住宅の構造上にも影響のでる躯体関係は従来とおりにしてもらい、内装材や仕上げ材などはお知り合いの材木業者さんから施主支給として使用してもらうことです。
もし、材料の寸法までわかっているなら、支給材をあらかじめ加工した状態(部材に箇所のナンバー書きが必要ですが)で支給すると材料費も施工費も少し安く上がるかもしれません(^^)
ハウスメーカーのような材料手配先ががっちり決まってるような工務店でなければ、持ち込み料的な違約金はとられませんので、お気軽に持ちかけてはいかがでしょうか。
ご参考まで
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
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終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
今のうちに何でも話し合える間柄に・・・
トッポさん
内容拝見しました。
気を使われているようでご苦労様です。
確かに業界の常識というものは有るかもしれませんが、一番良いのは率直に、お願いしてみる事でしょう。工務店さんとは「何でも言える間柄」になっていく事はとても大切です。工務店さんも無理な時は無理と言ってくれるでしょう。
今回の内容でしたら、親類の業者が工務店の下請けに入るという形も可能かもしれません。
その辺りも含めて、率直にお話しされると良いと思いますよ。
良い話し合いになればいいですね!
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
せっかくですから、ご親類のご協力を頂きたいですね
こんにちは
一度、素直に工務店さんにお話されるのがいいと
思います。できれば、ご親類のご協力で建てた家
のほうが、思い入れもできると思いますので。
保証の問題等も工務店とご親類できちんと
お話し合いをしていただくようにお願いすれば
良いでしょう。
ただし、構造上非常に重要な部分になりますので、
注意してください。
以前、クライアント様のご親類の山の木(ヒノキ・スギ)を切り出して、
住宅をつくりました。木の剪定から、伐採・乾燥・加工と
約3年かかりましたが、無垢フローリングや棚板にも加工してもらい、
非常に愛着のある住まいとなりました。
ご参考になれば幸いです。
野村正樹
(株)ローバー都市建築事務所 http://www.rover-archi.com
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ご注意
こんにちは
はじめまして。
伊藤裕子設計室の伊藤です。
他の皆さんがおっしゃる通り、条件によっては、
受けていただけると思いますので、
ご相談されるのがいいと思います。
私もご紹介で使わせていただくことがありますが、
できるだけ、工務店さんの下に入ってもらって、
お互い打ち合わせをし、責任を持ってもらうのがいいと思います。
知らない材料やさんから入れるということは不安な面も
あるでしょうから、強度や乾燥状態、産地など、
ちゃんと相談してもらいましょう。
また、たまにあるのが、知り合いでも、実はあんまり安くならず、
工務店さんが意見をしたくても、
施主さんの親せきなので、強く言えない、ようなことです。
反対に、いい材料やさんと知り合いになれて
良かった、という場合もあります。
どちらにしても、
親戚ということで遠慮や甘えが出ないような
関係であれば、良いかと思います。
良い家が建ちますように・・。
伊藤裕子設計室
http://homepage2.nifty.com/itoyuko/
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完成後のことも考えて相談してみては
トッポさん、はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木です。
多くの方が回答されていますので重なる点はあるかと思いますが、材料の持込みいわゆる施主支給という形はよくあります。
金額だけにとらわれない様にした方が良いとは思いますが、注文の木造住宅を作っている大工や工務店は材料の善し悪しは少なくとも分かると思いますのでもし構造部材の支給ということであれば、一緒に見てもらうこともひとつかと思いますし、その工務店に親類が務められている木材の卸業者の方を紹介するということでも良いかと思います。(発注先はあくまでもトッポさんということで形の上で施主支給となります)
数量や品質の面でトッポさんが手配するよりも安心出来るかもしれません。
施主支給の場合は保証や責任問題などであとでトラブルにならないように最初に工務店と取り決めをしっかりしておくことが大切かと思います。
今、色々詰められている最中だと思いますが、今年の10月から新築物件の引渡には住宅瑕疵担保履行法により資力確保を求められますので工務店の保険加入もしくは保証金の供託が必要となります。その辺も含めて相談されてみてはいかがでしょうか。
素敵なお家ができるようにがんばって下さい。
少しでも御参考いただければ幸いです。
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森岡 篤
建築家
-
安いかどうか、保証問題
トッポさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
建主から材料支給をすることはありますので、失礼ということはありませんよ。
但し、
**価格
工務店も、品質、利便性の範囲内で、一番安いルートで材料を仕入れているはずなので、卸に勤めている親戚の方ルートが安いかどうかはわかりません。
**品質
同じ品質のものならば、安い方で仕入れればいいのですが、少なくとも「材木」は、仕入れルートにより同じ品質ではなく、見た目だけではわかりにくいです。
見た目は美しくても、乾燥があまく、年月を経ると変形することもあります。
工務店は、構造体もフローリング等の仕上材も出来上がった住宅を保証しなければいけません。
そのため工務店によっては、材木の材料支給をいやがる場合があります。
材料支給部分は、保証から外したいと言うこともあるかもしれません。
この場合は、トッポさんがリスクを伴い、かえって高くつく恐れがあるので、お勧めできません。
ということで、安くなるかどうか、工務店が応じるかどうかはわかりませんが、話してみないとわからないので、相談してみたらいかがでしょう。
宮原 謙治
工務店
-
はい、遠慮しないでいいですよ・・。
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
私の会社も工務店です。
同じような相談はあることです。
木材だけでなく、住宅設備なども施主支給という形です。
荷受など手間の掛かることもありますが、その分の経費をキチンとお支払いされればいいですよ。
また、工務店としても良い物が安く手に入ればその会社とこれからも取引をすればいい事ですので、一挙両得・・・いや三方良しですね。
どうぞ頑張ってください。
平原 光人
建築家
-
大工さんとは・・・
こんにちは。株式会社ナユタの平原です。
これからお家を建てるという事でこの先、
多々苦労があるかと思われます。
材木屋さんの事でお悩みになられているようですが
まずは大工さんにお尋ねするのが一番です。
私の父は大工さんだったのですが、
確かに工務店の出入りの材木屋さんの方が現場から近かったり、
材料が不足した時など、休みの日でも持って来てくれたりと
何かと仕事がやりやすかったりします。
しかし、大工さんにとって一番の喜びは
自分が一生懸命に作った家を施主さんに
気持ち好く住んでもらえるのが何よりもうれしいそうです。
きっと、心良く相談にのってくれる事と思います。
この先、竣工するまでお悩みになられる事が
多々あるかと思いますがその都度、
大工さんに相談すればきっとすばらしいお家ができます。
相談する事は、少しも失礼ではありません。
施主さんの喜びは大工さんのやりがい、
大工さんのやりがいは施主さんの喜びです。
すてきなお家ができあがるのを
遠巻きながら応援しています。
本田 明
工務店
-
あまりに遅すぎるレスかもしれませんが
最初質問が出たとき、色々言いたいことだあったのですぐにでも
返答しようと思ったのですが、答えにどうもまとまりをつけることが出来ず
そのままになってしまっていました。
よい「私の親類に材木の卸業者」の場合
親戚のためにいい材料を、市場より少し安い目でも、その「近くの大工さん」に納入する。
親戚のことだから、大工さんの注文した材料の納期と品質をちゃんと守る。
わるい「私の親類に材木の卸業者」の場合
自分の会社が納入することは決まっているので、高い値段で「近くの大工さん」に納入する
自分の会社が納入することは決まっているので、売れ筋から外れた商品をあまり値引きしないで在庫整理もかねて「近くの大工さん」に納入する。
親戚のことだから、急ぎの場合は後回しにしてもいいだろう。
よい「近くの大工さん」の場合
お客さんの意向なので、いつも使っている所とは、ツーカーでもないかもしれないが、がんばって仕事をする。(いつも使っている所だと、材料の指定も意を汲み取ってくれるので、簡単な電話の応答で思った材料が来る)
わるい「近くの大工さん」の場合
自分の仕事の悪さや段取りの悪さを全て、材料納入業者の責任のように言う。
結局は、建築生産者のそれぞれの良心にかかっていることのようなきがします。
実際の仕事としては、よい100%と悪い0%の間のグレーゾーンの、
どの辺りになるかというようなことなのではないかと思います。
ただ、この頃の建築生産の瑕疵に関する様々な法規制は、そのような分離発注的な要素は、排除され、
ある一つの会社が、全責任を負える体制でないといけないようになっています。
それが、果たして建築生産というシステムと相性がいいのかどうかは、私としては疑問の残る所です。質問のようなことも含めて多様な建築生産のシステム(極端に言えばセルフビルドなど)が、あってもいいように思っています。
トッポさん
再質問
2009/02/20 10:48為になるアドバイスありがとうございました。
文中の後半で分からない所がありましたので再質問させて下さい。
『今年の10月から新築物件の引渡には住宅瑕疵担保履行法により資力確保を求められますので工務店の保険加入もしくは保証金の供託が必要となります。』
とありますが、どのようなことなのでしょうか?
お忙しい中大変恐縮ですが、素人でも理解できるよう簡単な説明を宜しくお願い致します。
トッポさん (宮城県/36歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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