キッチンの床材について

ご質問ありがとうございます。
キッチンの床材についてのご質問ですね。
クッションフロアとPタイルについての特質、双方の長所・欠点については「小栗さん」は既にご承知のことと存じます。
一般的にはキッチンの床は、水廻りである以上、あるいはつなぎ目の上からも、クッションフロアがお薦めですが、他の床材がパインの無垢材をご使用されている以上、「安っぽく」感じられているのはよく理解できます。例えば、トイレと洗面に、テラコッタ風のクッションフロアをご使用されいているなら、キッチンの床には本物のテラコッタをご使用されてみてはいかがですか?テラコッタにもたくさんの種類があり、あまり高くないものもあるかと思います。あるいはフロアタイルという選択肢もありますが、これもつなぎ目の問題があるので、少しぬくもり感のあるテラコッタタイルなどはいかがですか?キッチン床ならばそれほどの面積ではないので、それほど多くの材料代の違いはないかと思います。
あるいはキッチン床の部分のみ、大理石風のフローリング材(合板)を
ご使用されてみるのもひとつの方法です。Pタイルに比べれば、つなぎ目はかなり目立たないし、一見、タイル風にもキッチン床が見えます。
通常のフローリング材に比べれば、水には強く、キッチン床にフローリング材をご使用されている方も多いのが現状です。

小栗さん、はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木と申します。

キッチンの床材ですが、見栄え的にはやはりクッションフロアよりPタイルだと思います。厚みも有り、堅くコストも高いのですが、種類も豊富で無垢材と並べた時はクッションフロアよりもいいでしょう。
ただLDとキッチンがオープンな関係でしたら、厚みの違う仕上材をそこだけ使用するためにレベルをあわせること無く無垢材のパイン材をそのまま使用するのも一つだと思います。
私の場合は一体感を出す意味も含め、面積的にそれほど大きくなければ、同じ素材を使用する設計としています。
無垢材のパイン材が無塗装の場合は水はねやお手入れが心配ですが、おそらくワックスなり自然塗装をされると思いますので、心配されるほど大変なことは無いと思います。(定期的にワックスがけなどは必要ですが)
それでも心配ということであれば、マットを敷いたり工夫出来るのではないでしょうか。

同じ空間で仕上材を変える場合は、部屋の大きさやつながり、また隣り合う素材との関係を考えながら決められるといいと思います。
どちらか決められないということであれば、設計事務所のかたに再度素材だけのメリット、デメリットだけでなく、お部屋の雰囲気なども考慮に入れて相談されてみてはいかがでしょうか。

小栗さんのキッチンが素敵な空間になるように少しでも御参考いただければ幸いです。