はじめまして。
私は22歳の学生です。いま現在アルバイトをしているのですが、今のペースで働くと確実に扶養家族の対象から外れてしまいます。そこで質問ですが、扶養家族から外れた場合のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
ちなみに父は今年定年で、来年からは再雇用という形になるので年収が今よりもかなり下がります。そのため、扶養家族控除も今よりも重要ではないので控除が無くなること以外についてのデメリットについて教えてください。
また、私は川崎市に住んでいるのですが100万円を超える収入があると地方税が徴収されます。そこで、学生を理由として納税が困難であるという申告をしようと思うのですがそれは出来るのでしょうか?
よろしくお願いします。
nocturneさん ( 神奈川県 / 男性 / 22歳 )
回答:1件
平 仁
税理士
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勤労学生控除を使いましょう
nocturneさん、こんにちは
学生さんが扶養から外れる場合(給与額で103万円を超えた場合)には、
必ず勤労学生控除を使いましょう。
アルバイト先からもらっているはずの源泉徴収票と学生証のコピーを持って、
税務署か税理士会の無料相談会場に行きましょう。
勤労学生控除は25万円ありますから、128万円まで税金がかからないことになります。
ただし、所得は扶養の範囲を超えていますから、親の扶養には戻れません。
扶養から外れた場合のデメリットとしては、
・所得税の扶養(給与額103万円)から外れるので
所得税を支払わなければならないこと
・住民税の扶養(給与額98万円)から外れるので
翌年から住民税を支払わなければならないこと
・住民税に連動して社会保険の扶養からも外れるので
翌年から国民健康保険料を支払わなければならないこと
・扶養に入れていた親の扶養から外れるため、
その年の親の所得税等の金額が変更され、追徴を請求される
特に注意が必要なことは住民税・社会保険で、
前年の収入を基準に住民税額・社会保険料は決定されるため、
翌年、たとえ収入がゼロになっても請求されます。
もしその場合や、お尋ねのように学生で支払いが困難な場合には、
減免措置を設けていますので、各市町村にお問合せ下さい。
また、親の方も年末調整で終わっていたはずの税額計算に
変更が出てくることになるので、扶養から外れた時点で、
年末調整のやり直し、もしくは確定申告による納税が必要です。
nocturneさんの場合は、親が定年になるとの事ですから、
心配しなくて良いのでしょうが、
子どもの管理ができないと言うことで、管理能力の欠如と評価され、
親の出世の道を閉ざす危険性さえあります。
ご注意下さい。
補足
ひとつ書き忘れていた大事な点がありました。
家族手当(扶養手当)です。
扶養に入っていることを条件に家族手当が支給されるケースもありますが、扶養から外れてしまうと、これがもらえなくなるので、直接的な減俸に繋がります。
この減俸分が扶養控除を受けられないことによる税金増よりも影響が大きくなるケースもあるようですね。
(現在のポイント:-pt)
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