対象:投資相談
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キャリートレードのポジション収縮のため
ツネ様 バームスコーポレーションの杉山と申します。
円高なのはキャリートレードのポジション収縮のためです。
ご承知のとおり日本の金利は世界最低の水準です。一方で、南アフリカの金利は13.5%、世界各国の投資家は日本でお金を借りて、高金利の国の通貨に転換して運用するということを行っていました。これがキャリートレード。
多くの日本の個人投資家が、円ではなく外貨で運用していた理由もここです。しかし、株価が下落すると、株を担保にお金を借りていた場合には証拠金の追加出資を求められます。担保にしていない場合でも、「株価が下がる->景気減速->運用資金をより安全な資産に回避」という動きになります。
キャリートレードのポジションを縮小するとき、返済するために円が必要になりますよね。つまり、円が買われる。円高です。ただし、この円高は瞬間最大風速のような円高です。もし為替投資を考えるのであれば、そのような瞬間最大風速を追い求めないほうがよいでしょう。
金利と為替はコインの裏表のようなものです。為替の動きを知るには、金利の動向を抑えることが基本です。ちなみに、現在、米国は12月16日のFOMCで金利を0.5%引き下げると予想されています。ユーロはヨーロッパ中央銀行が4日の会合で同じく0.5%金利を引き下げると予想されています。
短期には為替は、金利、株式市場、マクロ経済、政治家の口先介入その他の要因が複合して動くと思われます。日本が評価されているわけではありません。
一方、長期的にみれば、為替は2国間の相対的な国力の差に収まると思います。国力の差とは、経済だけでなく、政治、外交、文化も含めた総合力です。長期的な意味で円高が実現ほしいと思いますよね。
ところでそうなったときどの資産投資していると一番効果的かわかりますか?
回答専門家
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他の通貨との比較で、「円」が買われています!
はじめまして!“ツネ”さん。
国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。
さて、ここにきて急激な「円高」となっていますが、最大の理由は、主要通貨の中で「円」が一番“安全性が高い”と市場が評価しているからだと思います。
サブプライム問題に端を発した世界的な金融不安の中、基軸通貨「米ドル」も、今まで買われすぎていた「ユーロ」も、そして好景気が続いていた英国「ポンド」も、一気に売られています。
景気が上昇基調にあった国々の通貨は、金利水準も高かったため、「円」で資金調達を行って、金利の高い通貨で運用を行ういわゆる「円キャリートレード」の対象ともなっていました。
しかしながら、ここにきて、欧米の金融機関、そして国自体の景気減速により、金利が引き下げられたことから、一気に金利差がなくなり、比較的サブプライム問題の影響が少ないと思われている「円」に資金が逃避しているのが現状です。
本来、為替は、その国の物価水準や経済成長を見込んで変化するものですが、最近は、大量な投資マネーの動きによって、円高や円安になる傾向があるといえます。
ただ、日本の国が、今後高い経済成長が望めるわけではないため、いずれ金融マーケットが落ち着いた時点で、「円」売りがまた起こることとなるでしょう。
資産運用の視点から言えば、この「円」が強い時期に、資産の一部を外貨にて運用をすることを考えても良いと思います。
もし、通貨分散による「海外分散投資」についてご興味があるようでしたら、こちらの書籍をご参考としてみてください。
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今は、日本人にとって、「円」が高い(通貨が強い)ことを武器にすべき時といえます。
回答専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
世界中の優良ファンドを用い、貴方だけの運用プランを提供します
信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
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吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
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世界はもっと不況だからです。
はじめまして、ツネさん。
''FP事務所 マネースミス''の吉野裕一です。
何故、円高になっているかというと、比較的日本に魅力があるからという理由がありますね。
昨年、アメリカに端を発したサブプラムローン問題は、全世界に大きな影響を与えました。
その前はアメリカを始めヨーロッパやアジアなどの新興国は目覚しい景気の上昇をしていましたが、その頃日本は、まだ景気上昇とは言うものの、バブルになるほどのものではありませんでしたよね。
それでサブプライムローン問題が発した時には日本にはそれ程影響は無いと言われるくらいでした。
しかし、サブプライム問題の影には、投機目的の大きな資金があり、原油や穀物の高騰の要因にもなりました。それが今度は金融不安から実質の景気後退になり、原油価格なども大暴落しましたが結局車を不景気で車を使う人も購入する人も減り、更に景気が悪化しています。
今、その影響で自動車の輸出で成り立っていた日本の経済も大不況になってきましたが、世界はもっと不況だという事でしょう。
これから、日本はまだまだ景気後退局面でしょうから、政府などの早めの景気対策が必要だと思いますが、まだ明るいニュースは時間がかかるかも分かりませんね。
評価・お礼
ツネさん
ありがとうございました
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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円高の主な要因と今後について
ツネ様
初めまして。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
世界的に夫々の通貨が適正レベルを探る動きの中で、円が適正なレベルに戻ってきているため、円高になっています。
本年初頭までの円・ドルレートは、異常といわれるほどの円安レベルでした。
その原因は、バブル崩壊後の経済低迷から抜け出そうと考え、通貨当局がドル買い操作を行ったこと、ゼロ金利政策の行き詰まりから過剰流動製作を取り、金利の安い円を借りて金利の高い国へ投資する、いわゆる円キャリー取引を抑制しなかったことによるものでした。
一方世界的には、米国だけでなく、英国・スペイン・イタリア・東欧の住宅バブルの崩壊で、レバレッジ(資金を借りて)を利かせた投資を行っていた投資家がファンドから撤退するために、換金需要で円キャリーを取引を解消する逆回転が起きていることが一つの要因です。
資源国の通貨も昨年までは円に対して高かったのですが、景気後退懸念から商品先物(原油、鉄鉱石や石炭など)の急落により、自国通貨が低落しています。
また、これまでの高金利通貨の国々も、インフレよりも景気刺激策のため金利を下げ始めており、円との金利差が縮まっています。
ドルに変わって機軸通貨になるのではと言われ、バブル状態であったユーロもドイツも含め各国が金融危機に巻き込まれた(米国の証券化商品を購入していたのは主に欧州でした)ため、その損失懸念から各金融機関が資本増強に走り資金を回収しています。
各ファンド(特にヘッジファンド)は投資家からの解約要求に応えるため、換金を行っています。この資金はドルで保有しますので、ドルもまた現況では強い通貨となっています。
これらに加え、グローバルな観点からは、日本経済はダメージが少なく、企業はここ数年3つの過剰(設備・雇用・負債)を解消し手元資金が豊富ですから海外企業のM&Aに乗り出しています。
上記により全ての通貨に対して円高になっています。
補足
現在はドルも円以外の通貨にはドル高となっていますが、米国の景気後退がより深刻化すればドルの見直しが起きると考えています。その場合は円の1強になります。
ただ、円高は悪いことではありません。
内需企業にとっては購入原価が下がり、収益力が回復します。(輸出企業や周りが大変だといっているときに、これらの企業は儲かっているとは言わず沈黙しています)
また。輸出産業も時間が遅れますが、コストが安くなり、収益が回復していきます。
そして、我々消費家も円高で海外からの輸入品(ガソリン、ガス、雑貨等々)が安くなりますから、物価が下がり生活費が安くなります。
私が以前書いたものです。宜しければご一読ください。
ビッグマック指数から見る円高・円安
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/31166
本当に円高ですか?(外貨建て商品は分散投資が必要)
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/28834
ツネさん
一番効果的な資産投資とは
2008/12/04 08:21早速返事をいただきありがとうございました。
ところでそうなったときどの資産投資していると一番効果的かわかりますか?
ということですが、それは、金ですか?
今後上がるといわれていますが・・・。
それにしても、ここ数年のピークが6000円で、現在その半分以下になっている金が、最も安定していると言われているのが、私にはよくわかりません。
ツネさん (京都府/45歳/男性)
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