対象:ペットの医療・健康
ポメラニアン、5歳、オスを飼っています。
最近になりお尻の左右対称の一部分としっぽに脱毛が見られ、全体的に毛もあまりのびていません。
食欲・排泄は以前と変わらず、特にかゆがったりもせず元気です。
動物病院での血液検査の数値結果は、標準以内という事でした。結果、去勢手術及び、麻酔が一度ですむからと皮膚の検査を薦められています。本やネットで調べたところ、犬の脱毛にはいろいろな要因が考えられるようですが、即・去勢手術という事例はあまりなく心配になっています。他に検査の方法や要因がないかと思い、メールをしました。アドバイスをよろしくお願い致します。
charokoさん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
回答:1件
RE:脱毛による去勢手術の効果
脱毛には様々な原因があります。
まず細菌感染、真菌感染(マラセチア、糸状菌)、寄生虫(毛包虫)などがあります。これらは皮膚押捺検査や皮膚掻爬検査といった、鎮静や麻酔の必要のない簡単な皮膚検査で診断が可能ですので、まずこれらの原因で脱毛が起きていないか確認します。
次に内分泌(ホルモン)の異常からくる疾患があり、これには甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、性ホルモンの異常が含まれます。これらは血液検査で確認することが可能ですが、性ホルモンの血液検査についてはあまり一般的ではなく、去勢手術によって改善するかどうかで判断することが多いと思われます。そのため他の原因が除外された時点で、実施することになります。もちろん必ず改善されるという保障はないのですが、去勢手術には精巣腫瘍や、前立腺の疾患を予防するというメリットもありますので、担当の先生とよく相談してみてください。
さらに、毛包の異常、毛の成長サイクルの異常(休止期脱毛)、ポメラニアンやプードルなどで多いアロペシアXという病気もあります。これらは皮膚生検(皮膚の一部を切り取って検査するもの)であり、局所麻酔や鎮静をかけて行う必要があります。
実際に診察をしていないので断言はできませんが、皮膚に炎症や発疹がなく、痒みもないようであると、ホルモン疾患や毛自体の異常で起こっている可能性が高いと思われますので、よく担当の先生と話し合って検査をすすめていってください。
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