対象:投資相談
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3回目の質問になりますがよろしくお願いします。前回いただいた的確な「目から鱗」の回答にお礼もできていないうちに、また質問させていただくことをお許しください。
本日、証券会社の担当者から「転換社債」についても今割安なものが出ているのでご検討ください、と勧められました。
「元本保証の株」みたいな商品で、会社や発行時期によっていろいろあるとのことでしたが聞き慣れないものでよく理解できていません。
今までヘッジファンドなどがたくさん抱えていたので一般に流通する数が少なかったのが、現金化の必要に迫られて手放し始めているのでいいものが安く出ている状態です、という感じでした。(理解が違っているかもしれませんが)
自分の運用資金の配分を考え、FPの先生にアドバイスいただいてからでないと資産運用はしない、と思っていますが、予備知識として「転換社債」がどのような位置づけの商品なのか教えていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
pokaさん ( 東京都 / 女性 / 48歳 )
回答:5件
わざわざ仕組みの複雑なものを買わずとも・・・
poka様 バームスコーポレーションの杉山です。
転換社債のことを「元本保証の株」と言っても間違いではありませんが、言い方を変えると『利率の悪い債券』になります。
満期のときにあらかじめ決められた価格で株式に転換できる(そのときに株式が上がっているとお得なので転換します)権利の付いた社債です。株価が上がっていると儲けが出るので、債券(社債)を発行するときには、少々悪い条件(低い利回り)で発行しても買い手が付くという債券です。
いいものが安く出ているという話では、株式もまったく同じです。別に仕組みの複雑なものを買わなくても、株式で十分だと思いますよ。株式に投資するファンドでもよいと思います。
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集中投資?分散投資?
FPの岩川と申します。
転換社債の詳細の仕組みは、上記FPの説明通りなので省略します。
投資金額にもよりますが、仮にある一社の転換社債を購入する場合は、
償還前にその会社が倒産すれば、お金は戻ってきません。
簡単なことですが、「集中投資」のリスクを受け入れるのか、または「分散投資」によって、リスクを軽減したいのかによって判断はわかれます。
現在、
業績の良い会社が発行している転換社債の最終利回りが比較的低く。
一方、業績が悪い会社の転換社債は最終利回りは比較的高くなります。
業績というよりは、株価が低いか高いかに連動します・・・・・
リターンが高いものは、それなりのリスクが伴うということです。
当たり前ですが・・・
証券マンの頃、良く販売した経験はありますが、
個別でかつ、最終利回りの高い転換社債は、リスクに見合った
リターンが得られない気がしてなりません。
十分に理解をした上で行うのであれば、決して悪い商品では
ありません。
まずは、正しく「知る」ことです。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します
お客さんごとに異なるライフスタイルやリスク許容度に応じて、オーダーメイドの資産形成サービスを提供しております。資産形成を始めてみたいが、何から手を付けたら良いか解からないという方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
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理解できるものを・・・
pokaさん、こんばんは。
''FP事務所 マネースミス''の吉野裕一です。
転換社債は一種の社債ですが、一定の条件で株に転換できるというものです。
もし株価が条件の転換価格より上がった場合に、株に転換をして売却をすれば利益が出ます。しかし転換価格を下回ったままでしたら、そのまま社債として保有しておけば、利息が受け取れますし、満期まで保有すれば額面の金額は戻ってきます。
ただ社債としては普通の社債よりは利率が低めに設定されているものが多いので、転換という特典を利用しないのであれば購入する必要はないでしょうね。
また価額が額面より低い価額で流通している場合には、額面に対する利率は約束されていますので、お得といえますよね。
このようにメリット・デメリットはあります。
ご自身で理解した上で取引を行なうのであれば、購入されるのも良いと思いますが、転換のメリットを理解されないまま保有されるのでしたら、特に保有する必要はないでしょうね。
分散投資の観点からしても社債は一企業ですから、デフォルトリスクもあります。
購入される場合は、その企業の情報を知る事も重要でしょうね。
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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転換社債を説明します
poka様
ファイナンシャルプランナーの吉野充巨です。
転換社債(展開社債型新株予約権付社債)とは
初めは社債として発行され、所有者が一定期間内に請求すれば、発行時に決めておいた価格(転換価格)で、その会社の株式に転換することが出来る社債のことを指します。
その特徴は
債券の確実性(転換しなければ社債ですから、毎年利息が支払われ、償還時は額面が支払われます)と株式の収益性(株価が値上がりすれば、当初に決めた価格で株式に転換してその株式の売却が可能です)を兼ね備えた商品です。
但し、転換請求権が付加価値として付いていますので、利率は普通社債より低く、転換価格は通常発行時の株価よりも5〜6%程度上に決めています。
従いまして、現時点で購入しても有利であるかは不確実です。
通常は転換社債は証券取引所に上場されています。立会時間、注文(指値・成行)、受け渡し日等は株式に準じます。
確かに元本保証(償還日まで企業が倒産しなければ)といえますが、()内の条件が付きます。また、途中で売却する場合は、購入時より価格が下がっていれば当然損失が出ます。
従いまして、発行企業の信用リスク、価格変動リスク、金利変動リスク、そして社債の価格が転換価格より上回ることが見込める等考慮すべき点が多々ありますので、私は株式よりも難しい商品と考えます。
かやはし 陽子
ファイナンシャルプランナー
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安全性、収益性の2つの側面を持つ金融商品です。
pokaさん、はじめまして、かやはし陽子と申します。
上記FPの皆様のご説明がありますように、
転換社債とは、
当初社債で発行され、発行時に決められた一定の条件で
いつでも株式に転換することができる社債、債券です。
つまり、
1、債券としての側面、安全性
個人向け国債等と同様、債券ですので
毎年一定の利息と、
満期まで保有した場合、デフォルト(債務不履行)がなければ額面金額で償還されます。
2.株式としての側面、収益性
一般の社債との違いは、
その会社の“株式に転換(換える)できる権利”が付いた債券ですから、
その会社の株式を潜在的に保有していると言うことにもなります。
(株式に転換できる権利と言う特典が付いている為
他の社債より利率は低めに設定されています)
つまり、転換社債は、
安全性、収益性の2つの側面を持つ金融商品であるといえます。
しかし、
途中売却する場合には、
転換社債の価格、その会社の株式の価格の値動きにより
1、社債をそのまま売ったほうが有利か否か、
2、社債を株式に転換して、株式として売却したほうが有利か否か、
と言った、判断が必要となります。
性質上、ある面魅力ある商品でもありますが、
個々の株式、債券投資等で運用された方が明確で解りやすいのではないかと思われます。
(現在のポイント:-pt)
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