噛み合わせと乳歯、虫歯

はじめまして。むつみデンタルクリニックの倉田です。

1.奥歯できっちり咬んだ時に、下の前歯が上の前歯によってほとんど隠れてしまう状態を咬み合わせが深いと言います。外見ではクシャおじさん(わかりますか?)のように鼻の下と顎の先端との距離が短い状態です。
逆に咬み合わせが浅いというのは奥歯で咬んでも、上下の前歯が当たらず、外見でも鼻の下と顎の先との距離が長いです。

2.その年齢で乳歯が残っているということは、後継永久歯(生えてくる予定だった永久歯)が先天的に欠如している可能性があります。乳歯の根の長さは永久歯に比べて短いので、矯正治療には適しません。抜歯をしてスペースを閉じるか、本来生える予定だった部位にインプラントなどを入れる必要があります。

3.虫歯は痛みが出るようですとかなりの大きさになっています。極端に小さな虫歯で治療の必要がないものは除きますが、穴が開いてきている虫歯はなるべく早めに治療を行ってください。痛みが出てからでは歯を削る量も増え、場合によっては神経を取る必要も出てきます。


矯正治療の前には必ず虫歯の治療や歯周病の治療を行う必要があります。歯を動かす前に歯や歯ぐきに炎症が残っている状態では満足な結果を得ることができませんから。
お口の中全体の状態をきちんと説明してもらい、治療計画を示してもらってくださいね。

千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック
歯HOO!ブログ〜松戸市の歯医者さん〜

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

早速質問にお答えします.

*質問1
噛み合せが深いとは上顎の前歯が下顎の前歯を約1/2以上覆ってしまっている状態です(厳密な定義ではありません).この様な噛み合せを過蓋咬合(かがいこうごう)と専門的には呼びます.過蓋咬合だけではあまり大きな問題になりませんが,下顎前歯が上顎前歯の裏側に常に噛み込み慢性的な歯肉炎や歯周病を悪化させる場合があり,状況によっては積極的な治療が必要な噛み合せです.

*質問2
40歳で乳歯が残っているというのはかなり珍しいと思います.一般的には乳歯は後続の永久歯が萌出する事で脱落するのですが,後続の永久歯がない場合に抜けずに残る晩期残存(晩期残存)と言う状況になります.晩期残存乳歯はきちんと噛めない場合が多く,将来的には歯根が吸収し脱落し歯の欠損部分が生じ噛み合せを悪くしたり,他の歯の位置異常を引き起こすので何らかの処置が必要となります.

*質問3
虫歯は細菌が原因で歯が溶けて穴の開く疾患です.もし,穴が小さくて着色程度の虫歯であればキチンとした歯磨きや歯科医院でのメインテナンスにより歯を削って樹脂や金属を詰めるような積極的な治療は必要ないかもしれません.しかし,虫歯がある程度進行している場合,痛みが無くても治療を行い進行を食い止める必要があるでしょう.

**まとめ
現在のお口の中の状況は,噛み合せや虫歯など様々な問題があるようです.信頼できる歯科医院できちんとした検査を受けて将来的なリスクを把握し,長期的な視野で治療計画を検討する必要があると思います.

以上,参考になれば幸いです.

1:咬み合わせが深いとは前歯の上下的な重なりが大きく、噛み合わせた時に下の前歯が上の前歯に隠れて見えにくくなっている状態です。この場合、一番大きな問題として、下あごの動きが制限されて、顎関節症と言われる症状を引き起こすことがあります。例えば、顎の関節の痛みや雑音、開口制限、頭痛や肩こり等です。

2:乳歯が残っていることがダメというのではなく、乳歯が残っているのにはそれなりの原因があるはずです。原因の内で一番考えられるのが永久歯の数が足らないことです。歯は正常であれば咬む位置が決まっています。歯の数が違っていれば正常な咬み合わせになるはずはありません。それが問題になるわけです。

3:虫歯の治療に関してですが、痛みがなくて、清掃がきちんと出来るのであれば治療しなくてよいかも知れません。しかし、虫歯が出来て歯に凹みが有れば、汚れ(歯垢)を完全に落とすことが難しく、汚れが溜まったままだと虫歯が進行してしまいます。その点を十分考えて治療するかどうかを検討する必要があります。


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歯が命さん こんにちは。

歯科医師の金田 竜典です。

質問にお答えします。

1、かみ合わせが深いということは咬んだ時に下の前歯が上の前歯にすっかり隠れてしまう状態です。

2、先天的に大人の歯胚がなかった可能性があり、おそらくそう遠くない将来に乳歯は脱落する可能性があります。

3、C2(象牙質に達する虫歯)であれば、治療したほうがベターです

はじめまして、堀内と申します。
たくさんの先生がお答えされていると思いますが、私なりのご回答いたします。

1.噛み合わせが深いということに関して
噛み合わせが深いというのは、上下の前歯の重なりが深いあるいは大きいということで下の前歯が見えにくいということでしょうね。こういった場合矯正学的には、前後的に上歯列が前にあることが多いようですが、そういう場合は、顎関節症などの症状が出やすいとも言われています。

2.40過ぎて乳歯が残っていることに関して
通常、乳歯が成人してからも残る場合というのは、生え変わるはずの永久歯が先天的に欠損されていることで乳歯がそのまま残っている場合が多いようです。その場合、30歳前後で根っこが吸収されてなくなってしまうことも多いようです。歯が命さんの場合、そのご年齢まで残っていたということですからラッキーと解釈されていいのではないでしょうか?ただし、その乳歯がなくなってしまった場合、乳歯が存在していた場所が空白となり、両隣の歯がその空白の部分に倒れこんでいくことになります。当然噛み合わせが変化し、噛み合わせのバランスの変化によって噛みしめなどが起こってしまって肩こりや頭痛、顎関節症などの症状が起こることがあります。

3.痛みがなくてもむし歯は治療したほうがいいか?
こちらに関しては、やはり治療されておいたほうがよろしいのではないでしょうか?
放置すればするほど、虫歯は大きくなり、痛みがでたりしたときは、処置が大変になりかねませんのでですね。

ということで3つのご質問に対してお答えしました。ご参考になれば幸いです。