対象:住宅設計・構造
回答:4件
木の特性を抑える必要がありますね
バルコニー魅力的ですね。
さて、ご質問へのお答えですが、木というものは、梁などで使う場合、計算上ではなく
長い年月が経つと垂れてくるものです。
ですので、8mの間を柱無しで持たせることも可能だと思いますが、柱がないために
将来バルコニーが垂れてくる可能性も十分あるでしょう。
どうしても、柱をいれたく無いとなれば、将来梁が垂れてこないように、鉄骨で補強
するなどして対応することも可能です。
実際私もそれで設計をした家が数件あります。
お住まいの愛知県の名古屋市や豊田市で実際に建てた家もありますよ。
このあたりは実績のある設計事務所や工務店にお願いするほうが無難でしょうね。
建築面積に関しては、出が1m以上になると面積に参入されるので建蔽率が厳しい
時には影響する程度でしょう。
参考になれば幸いです。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
防水の危険性
木造における構造上の欠点は先の先生方がお話されましたので、木造バルコニーに使用される''防水工法''について触れたいと思います。
現在、木造バルコニーで使用される主流の防水工法は''「FRP防水」''が多いかと思われます。
FRP防水とは小型ボートや浴槽にも使用される材料で、硬質プラスチックのように叩くとカチカチ音がします。これを大スパンのバルコニーに使用した場合、''木材のたわみによりFRPにひび割れが生じ、水漏れが起きる場合があります。''
下階が部屋のタイプのルーフバルコニーでなければ重要視されない方もいらっしゃいますが、躯体を長持ちさせるには好ましくありません。。
余計なアドバイスですが、ご参考になれば幸いです。
やすらぎ介護福祉設計 斎藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
森岡 篤
建築家
-
木造で8mは大変
jhyqq953さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
バルコニーを支える柱を1階に建てても、2階には柱はありません。
2階LDKならば、LDKの前に柱が立つわけではありません。
LDK下1階の部屋の用途がわかりませんが、1階の部屋の前に柱があってはじゃまですか。
バルコニーの先端両端のみに柱を建て、中央に立てないことで考えてみましょう。
''8mスパンの梁で構成する場合''
単一部材では、必要な断面の大きな梁があるとしても、普通8mの長さの構造材はありません(通常4m)
あっても、住宅地の道路では運搬ができないでしょう。
木部材は、断面性能を保持する継ぎ手:剛接合ができないので、単一部材は無理。
手摺壁を使いトラス構造とする方法が考えられ、これなら短い部材を組み合わせることで構造体が可能です。
しかし、手摺壁の上側が圧縮部材となるため、大きな巾が必要で、建築面積に影響します。
このように、木構造で8mスパンというのは、''不可能ではないけれど''、かなり大変です。
構造的には、2本の柱を、両端から1.5m〜2m入った所に建てるのが合理的ですが、1階部屋から見えやすくなりますね。
この梁のみ鉄骨梁にすれば、実現は可能です。運搬が難しければ、継ぎ手を設けることができます。
2階はバルコニーの奥行きがほしくても、1階にとっては、1.8mの庇が全面あり、うす暗く感じられるかもしれません。
1階、2階の外壁面を合わせるのでなく、2階の外壁を1階よりセットバックさせることで、2階バルコニー奥行きを取りながら、1階も開放的にする、という方法もあります。
建築面積ですが、庇やバルコニー等持ち出し床があるときは、床の先端から1mバックした部分が建築面積としてカウントされます。
1.8mの持ち出しがあると、部屋がなくても、0.8m分建築面積に入ることになります。
参考にしていただければ幸です
横山 彰人
建築家
-
ルーフバルコニーの長所と欠点
ルーフバルコ二ーは私も設計でよく取り入れます。 8mで奥行き1.8mならリビングルームの延長としていろいろな利用の仕方が考えられます。
しかし1階部分においては、もちろん暗くなりますし、木造では8mは無理ですので柱が立つことになります。
どうしても柱をなくす場合は重量鉄骨なら可能ですが、梁成は50cm以上になり現実的ではありません。
1階の有効利用をよく考えた設計が求められます。
分からないところがあれば、事務所にご連絡下さい。 横山彰人
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A