対象:ITコンサルティング
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個人向けにインターネットサービスを提供しています。価格はそれほど高くないのですが有料のサービスであり、また週・月単位で継続的に使い続けてもらうサービスです。
これは直近での課題ではないのですが、近頃地震や水害などの自然災害が多発しており、BCPやBCM的な事業継続の計画と運営のプランニングが必要なのかと考えております。
しかしインターネットサービスには実体が無く、例えばサーバーを遠隔地に2重で置けばよいのか、むしろ中途半端を避けるために緊急時にはサービスを適切に停止させる仕組みが必要なのかとか、どこから考えれば良いのか悩んでいます。
インターネットサービスにおいて、平時から非常時に対する備えを行おうとした場合の、基本的な考え方などがあるのでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:4件
「BCMやBCPを見据えた保守体制」について
こんにちは。杉田です。
インターネットサービスにおける事前災害時のBCMやBCPについては、常に頭を悩ませる要素です。
サイトサービスが有償である場合、金額の大小にかかわらず運営者には大きな責任が発生します。
まずは、有償の契約者に対し、有事に関する条項を織り込んだ契約を締結しておくことが必要です。
災害時の運営方針を明記し、同意を得た上でサイト運用をすることは、サービス提供者、受給者それぞれを守ることになると考えます。
本件についてはさまざまな考え方があると思いますが、以下の条件で私見を入れさせていただきます。
※サイトの条件により運用の規模は異なるため、ご質問者さんの条件を想定したスケールでの考えです。
*サイト条件
・小規模ショッピングサイト(モール)を運営
・一部にDS(ドロップシッピング)機能を設け、委託商品を販売している
・一般会員を持ち、メールマガジンや特別キャンペーンなどを定期的に訴求
・サイト運営(本人)は愛知県(例)で行う
・サーバの管理は、東京のデータセンター
*災害状況
・愛知県(例)で大規模な地震災害が発生(サイト運営・管理は難しい状態)
・サーバ設置場所(東京)は被害を逃れているため、サイトは通常通り表示されている状態
【私見】
サイト運営の本質が、エンドユーザーとの信頼関係にある上で円滑なリレーションが困難であるため、愛知県(例)の地震災害を報告し、運営者自身に管理できる体 制が整うまで「休止」します。
また、一般会員の皆さまに対し、メールマガジンを配信することができれば、休止の案内を送り、ご理解をいただきます。
※有償契約者には、契約時にその旨に同意していただいていることが必要です。
以上のことから、私は常に非常時に関係者に送ることの出来る最低限の準備(メール送信文・Top差し替えページデータなど)をするようにしています。
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記事制作に関するご相談
岡本 興一
ITコンサルタント
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インターネットだから特別ということはありません
BCPやBCMは、ビジネスにおいて非常時に備えるというものであって、インターネットだから特別ということはありません。
不測の事態が発生した際、ビジネスに与える損害を最小限に食い止めるために準備しておくべきとがなにか?をいうことです。
実際には、ビジネスを行う上で起こりうる事故、障害、災害等のリスクを想定し、それぞれへの対策を、予防面と対処面の双方から検討することになります。
そして、それぞれにかかる人的、金銭的、時間的コストと、それによって予防できる損害金額とを査定し、費用対効果の側面から、とるべき方策を決めるということになります。
それは、部分的な対策だけでなく、運営組織の面であったり、業務遂行ルールであったり、プロセスの変革等も含みます。
たまたま、ビジネスをネット上で展開していれば、ネットで発生しうる事故、障害等をリスクとして考えるだけで、特別な方策があるというわけではありません。
重要なのは、サービスの停止処置をした場合に発生する損害と、二重化等によるサービス継続とを比較した場合、どちらの方が費用対効果があるか?等を判断することであり、ネットだから特別ということではないのです。
ただ、一般的には、ネットでとりあえずサービスを開始するのは、非常に安価で始めることができても、BCPやBCMを意識したシステムとするには、非常に大きなコストが必用となることが多く、ビジネスモデルとして成立させることができるか?が問題になることが少なくありません。
# とはいえ、中小企業のビジネスであれば、ネットでなくても同じことが大半ですが・・・
中小企業庁は、中小企業BCP策定運用指針といった情報提供を行っています。
ご参考になるかもしれません。
集客につながるホームページ
ネットとセキュリティ〜ウィジット株式会社
岡本興一
井上 みやび子
Webエンジニア
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インターネットサービスの災害対応
インターネットサービスだからと言って、特別な考え方をする必要はないかと思います。
ウェブウェア・オルグの井上と申します。
災害等に対してどの程度の備えをするかはコストと必要性のバランスを考慮して決定する必要がありますが、完璧さを求めすぎると、結局それはサービスの価格に反映してしまいます。直接お客様には言いにくい事ですが、サービスの内容や価格によって妥当な可用性を見極める必要があります。
考えの切り口としてはやはり「何らかの障害でメインで稼動しているシステムが使えなくなった時、何時間後に復旧すればよいか?」と言う所から考えるとよいと思います。
サービスの質や収益性によっては数時間以内という事もあるでしょうし、または1-2日ならサービスを停止しても平気かも知れませんね。
数時間以内の復旧が必要であればやはり常時待機系を準備しておいた方が良いでしょうし、1-2日の余裕があるのであれば、障害発生後に別の系を設定するという対応でも良いかと思います。
いずれの場合も重要なのは、障害の想定と復旧手順のマニュアル化、そして予行演習です。
また、システム管理などはひとつの管理業務を一人の担当者しか把握していない場合がままありますので、万一の場合他の担当者が代りを努められるような「人間系の二重化」もできれば理想的です。
小規模 Web システム開発 ウェブウェア・オルグ
村本 睦戸
ITコンサルタント
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お客様に、どのようにご納得いただけるかがポイント
こんにちは。ホロデックスの村本(ムラモト)と申します。
現実問題として、どのようにサービスを中止し、リカバリーをするか、「運用」を考えることが優先だと思います。
運用を考える際は、いくつかのアプローチの中で、
/コストをかけた分、どこでその投資の負担を取り返すか?
/お客様にとって、その投資コストは、充分なメリットがあるものとして、還元できるものか?
が選択のポイントになるでしょう。
そうすることで、サービスへの適切な投資で、現状にあったサービス展開を計画できるかと存じます。
例えば、価格重視のサービスであれば、平時には、最低限のバックアップ計画と復旧計画で運用し、緊急時には、対応中は、お客様にご納得いただける期間を設け、サービスを休止することをご納得いただくというのも手だと思います。
お金をかければ、納得のいくシステムは構築できますが、どなたの為のサービスを、いつまでにどのように展開する計画かが肝要なのではないでしょうか?
(現在のポイント:-pt)
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