歯の神経をとるということについて。

ケースバイケースなので、一概には言えません。今、痛くないのであれば「保存的」にしてもらい、日本に帰国してから診てもらっても良い事があります。

ただ、今痛いようだと、あまり時間的余裕はありません。実際には神経を抜いた歯であっても、その後数10年以上実用になる(良く噛める)場合が多いので、大きな問題にはならない事が多いです。

しかし、一度抜いてしまった神経は元には戻りませんので、慎重に検討したほうが良いのはもちろんです。最近は神経を保存的に生かす治療法を選択する歯科医師も増えているので、セカンドオピニオンを求めるのも手です。

一般論ではありますが七番とか五番のように生えてくるのが遅い歯は、神経の先端が太く、保存的治療にトライした場合に割合に神経の快復が良い場合が多いです。

それから私見によれば、米国と日本の神経の治療のレベルに大きな差はないと思います。殆ど同じです。

歯科医がそう判断されたのならその理由をお伺いになったらいかがでしょうか?あるいは他の歯科医の判断を仰いで見ては?レントゲンをみて根っこの先に影のような像がみられるのでしたら3MIXなどの治療法でもちょっと手遅れの状態です。むしろ神経をとっておかないとあとですごい痛みがでてしまったりします。それにそのままの状態でおられることで周りの歯の位置関係が変わってしまって咬みあわせの変化による2次的な問題が起こる可能性があります。神経の治療は、麻酔をしますし、アメリカの根っこ治療の専門家なら時間をかけて1度か2度の治療で完了してくれますので快適だと思いますよ。治療費は高いようですが、ご自身が加入しておられる生命保険に歯科の特約があるようでしたらそれも大丈夫でしょう。