パートでの社会保険遡及加入について

はじめまして、こっち様。
社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーの牛尾理です。

パートタイマーが社会保険(健康保険、厚生年金保険)の被保険者になるかどうかは、勤務時間と勤務日数で決まります。それぞれ一般社員の4分の3以上あれば被保険者になるのが妥当とされています。収入には関係ありません。

ご自身で社会保険に加入になりますとご主人の扶養を外れることになります。傷病手当金、出産手当金など制度上のメリットもありますし、将来の年金額も増えますので良いのではないでしょうか。

ちょうど標準報酬を決める時期ですので調査等があって、4、5、6月の勤務時間、勤務日数が被保険者に該当する要件を満たしていたので、遡って加入ということになったのでしょう。

確かに被保険者の資格取得には基礎年金番号が必要になります。手続をされていれば1〜2週間以内に健康保険証が届きますのでそれで確認されてはいかがでしょう。

こっちさん、はじめまして。
株式会社くらしと家計のサポートセンターです。

パート社員であっても、労働時間が一定を超えると会社は社会保険に加入させる義務があります。
・労働日数:1か月の所定労働日数が一般社員のおおむね4分の3以上である場合
・労働時間:1日または1週の所定労働時間が一般社員のおおむね4分の3以上である場合

一般的には週の労働時間が30時間以上です。毎月の勤務時間を確認してみましょう。
「扶養の範囲で」と伝えてあったのに結果的にそれ以上の勤務となったのではないでしょうか?

一方、ご主人の社会保険の扶養お要件は年収換算130万円です。
つまり月108,334円(交通費を含む)が確定したら扶養を外さないといけません。
過去のお給料はいかがですか?もし、過去の給与も超えているようだったら遡って加入したほうがいいでしょう。社会保険料は一方的に天引きされますが、それと同額(またはそれ以上)の保険料を会社は負担するのですよ。

扶養の範囲を希望しているのだったら時間も収入も制限しないといけなかったということです。それを伝えていなかった会社側にも責任があるかと思いますが、扶養の要件を超えているのに社会保険に加入できない方が大変ですよ。自分で国保と年金を負担しないといけないわけですから。

これを機にどういう働き方をしたいのかを考えてみましょう。
今後お子さんを希望されているのでしたら、遡ってでも社会保険加入したほうがいいですね。健康保険に加入すると出産手当金や傷病手当金という保障もあります。
育児休業給付金がもらえるのは雇用保険の加入期間が1年以上です。
厚生年金に加入することで将来の年金も増えますよ。


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