対象:借金・債務整理
相談する方がどこにもおらず…相談させてください。
ここのところの不景気のあおりを受け、30年程続けてきました父の会社が、6月いっぱいで倒産することになります。6月末日から3ヶ月に渡り、2500万円の手形を振り出してあり、不渡りを出さざるを得なくなりました。
現在、廃業手続きや会社に残された機材等の売却とそれに伴う名義変更等を行っています(従業員さん方の今後の独立も見越して)。残されたあと3〜4日にできること、すべきことは何でしょうか。
そして、今後(7月の一日より)起こってくることはどんなことでしょうか。特に手形を振り出してあります。どのような取り立てが行われるのかが、とても不安です。
また、会社の土地家屋以外にも、実家の土地と建物も抵当に入っております。差し押さえになった場合、両親はそこの場所に住んでいることはできるのでしょうか。せめて実家だけでも保全したいのですが、競売までにどのような手続きが行われるのか教えていただきたいと思います。
チャムさん ( 長野県 / 女性 / 38歳 )
回答:1件
羽柴 駿
弁護士
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倒産
まず、手形不渡りとなると、直接的にはその銀行との当座取引が出来なくなります。つまり手形を振り出したり決済したりすることを銀行側が拒絶します。
それだけならまだいいのですが、実際にはそれだけでは済みません。手形が決済できなかったという情報は、すなわち倒産という意味ですから、信用情報のネットワークであっという間に日本中に知れ渡ります。
そうなると、債権者(借入先金融機関だけでなく、取引先など)が支払いを求めて押しかけることも珍しくありません。これまでの取引先も現金決済でないと取引してくれなくなります。そうなっては、まともな商売は出来なくなります。
負債の担保は全て失うことになります。抵当に入れた自宅は、任意売却して親族にでも買ってもらえば住み続けることも出来ますが、それが出来ない場合は強制的に売却されて立ち退くことになります。
あなたに買い取る資力があればそれも可能でしょう。いずれにせよ、早急に専門家に相談することをお勧めします。
評価・お礼
チャムさん
羽柴様、この度は本当に早いご回答とアドバイスをありがとうございました。
一番苦しく先の見えない状況の中、お返事をこんなに早くいただいたことは、私たちの家族の大きな心の支えとなりました。どのくらい心強く感じたか知れません。心から感謝致しております。
この数日間、大幅に会社内部の整理を進めてまいりました。また先生方のアドバイスやHPを拝見させていただく中から、色々なヒントをいただき、この急場も何とか乗り越えられそうなめどがたってまいりました。手形も整理の中から、なんとか落とすことができそうです。
今回の経験を、今後の父の会社経営の大きな財産として、また新たな一歩を踏み出してまいりたいと思います。
本当にありがとうございました。
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