対象:住宅設計・構造
回答:4件
奥村 召司
建築家
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大工さんの意見は正論。でも・・
はじめまして。空間設計社の奥村です。
ご質問の文面から、たぶん木造の建物を新築中なのだと理解しました。
タイルはモルタルで接着するのが普通です。なので大工さんのおっしゃるように木造の床に張ることは今までは避けられてきたと思います。なぜか?木造はその構造上、微妙に建物が動くのです。体に感じるかどうかは別としてです。なのでセメントを主剤とするモルタルは割れやすい状況にあります。(RC造はそんなことは無いので床タイルは大得意ですが・・。)なのに最近、リビングやキッチンに床タイルが増えてきているのは、タイルを接着剤で張り、かつその目地詰めに普通のモルタルではなく樹脂目地という特殊な目地材を使い始めたからです。写真でお見せする私の作品では床暖房も入れているので、ベニヤにタイルを張る条件としては更に厳しい訳ですが、問題は起こっていません。但し樹脂目地を使わないと無茶苦茶なことになりますから絶対注意です。
少し参考になればうれしいのですが・・。
横田 之宏
建築家
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下地の補強は必要です。
こんにちは、横田建設マネジメントの横田です。弊社でも床にタイルを張る施工は良く行います。弾性ボンドによる接着と弾性目地を使用します。使用材料についてはタイル施工店の方で把握していると思います。しかし、木造の場合は床のたわみを押える為に床の下地合板を2重張りにしたり、根太(床板を支える支持材)の間隔を細かくするなど工夫をしています。建前が終了している段階では、床の段差やいろいろ検討を必要としますのでどの方法が取れるかは大工さんと相談になります。キッチンに600角のタイルを張った事例です。ご参考までに
横山 彰人
建築家
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キッチンの床タイル
現在上棟が終わったばかりと言う事ですから、床の補強を含めタイルを貼ることは技術的には何の問題はありません。
往々にして床の一部にタイルを貼る事はそれだけ手間と経費も掛かるし、職人の数も増えますから、素人のお客様に技術論を言って抑えてしまうきらいがあります。
本来は設計者が入っていれば問題は無いのですが、この場合大工さんと交渉して駄目なら直接会社の人に言うか、知り合いの設計者に入ってもらった方が良いでしょう。
いずれにしても工事の完成までいろいろありますし、これから長く住んでいくのは めりさん家族ですから、言うべき事は言わないとあとで後悔を残す事になるでしょう。
分からないところがあれば、事務所までご連絡下さい。 横山彰人
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