対象:投資相談
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個人年金は超長期にわたって掛け金を拠出し続け、運用していきますが、
先日、職場に営業に来られた保険会社の外交員さんに、この商品を勧められました。
そこそこ金融商品を勉強していた最中なので、イチ商品として興味をもちつつ、
『この個人年金はインフレリスクに対応してますか?』
と尋ねましたが、明快な回答は貰えませんでした。
パンフレットを持ち帰り、利回りを計算したのですが、
おおよそ、1.2%〜1.3%前後
(個人年金控除を加減しても±0.1%の変化)と、
超長期の割りには低いと感じました。
超長期の運用なのですから、インフレリスクに対応できる運用方針がある個人年金は無いでしょうか?
積立方式なので、そこまで設計されてない気がします。
話しがずれますが、
変額年金も何種類か商品を調べましたが、
繰り延べ運用の利点は良いのですが、
信託報酬等、個別ファンドのコストが気がかりです。
更に、何種類かあるファンドの中でしかリバランスできないのも、イマイチです。(契約者の自前で修正するなら、運用経費をもっと低くすべきと思います。)
参考までに書き出しておきます。
掛け金、 月2万円*32年間。
受取額 60歳〜69歳の10年間、毎年100.7万円。(総額1,000.7万円)
※受取時の所得税はみていません。
補足
2008/05/03 17:15何人もの方に、助言を頂きまして参考になります。
読んでいくと同じ方向を向いたコメントでないのが、かえって客観的な意見と思いました。
お題の個人年金は運用次第で+α(配当付き)です。(ポートフォリオも資料出して貰い、見ましたが、年金組なので公社債など手堅い配分でした。これはこれでいいのですが、コストが多い印象です。毎週のように営業されてますし。)
超長期の資産運用というパッケージですので、
時間を費やす(複利効果)、物価の影響を受けやすいと思います。この2点を軸にすると、個人では買えないでしょうが、世の中には外国債発行の30年モノなど(例、年利3〜4%など)あるそうですが、同様の商品(10〜30年もの)で直接個人で買えるものは、あるんでしょうか?
レーズン大好きさん ( 静岡県 / 男性 / 27歳 )
回答:5件
有配当年金であればインフレヘッジされています
レーズン大好き 様
生命保険会社の募集人は配当の話をしなければなりませんね。でも、配当についてはパンフレットに載せてはいけないという生命保険協会の自主ルールがあります。だから、一般の募集人の人の中には配当の説明をどこですればよいのかわからない人がいるのでしょう。
有配当保険の(利差)配当とは、運用がうまくいったときに(のみ)戻ってくるものです。つまり、今よりインフレが進んで、当然名目上の利回りが高くなったときにはその分配当で還元される仕組みになっているのです。したがって、仕組みとしてはインフレ対応されています。
問題はその配当の仕組みが複雑でかつ、一般に十分公開されていないことです。
詳しい説明は、こちら(PDFファイル)をごらんください。
変額年金の話ついてはご指摘のとおりです。
年金の話は書籍化予定の内容をブログで公開しています。現在はまだ到達していませんが、しばらくすると変額年金の話になります。よろしければごらんください。
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年金商品の選択について
レーズン大好き。様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナー(IFA)の森本直人と申します。
ご質問の件、どんな金融商品にも、メリット、デメリットはあります。超長期の運用で1.2%〜1.3%前後の利回りでは、割に合わないというご意見に異論はありませんが、元本割れのリスクを伴う金融商品は、どうしても受け入れ難いという方には、実際に選ばれている商品です。
具体的なメリットとして、税制適格の個人年金保険であれば、一般の生命保険料控除とは、別枠で個人年金保険料控除が受けられる、運用期間中も課税の繰り延べ効果がある、さらに、年金の受け取り方を工夫すれば、一時所得として申告できる、などが挙げられます。
なお、インフレリスク対応を重視されるのでしたら、変額個人年金保険が候補になります。あるいは、加入要件を満たすなら、個人型確定拠出年金を検討されても良いでしょう。但し、確定拠出年金は、原則として、60歳までは引き出すことができませんので、オーソドックスに投資信託を選ばれても良いでしょう。
いずれにせよ、年金商品は、家族構成、年収、ライフプラン、心理的なリスク許容度等、さまざまな前提条件を考慮しながら決定すべきと思います。
以上、ご参考にしていただけると、幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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試算されたとおり、有利な商品ではありません
レーズン大好き 様
初めまして。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
レーズン大好き様の試算されたとおり、長期的な投資商品として年金保険は有利な商品では在りません。長期で行う資産形成に年金保険はお勧めできません。変額年金保険も同様です。どちらも投資信託を保険料という厚い衣で覆った商品ですので、投信を直接購入される様お勧めします。
お勧めできない商品として下記のコラムを掲載しています。宜しければお読み下さい。
変額年金保険
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/16862
将来に備える年金用の商品では、確定拠出年金が有利です。
お勤め先に確定拠出年金の制度があれば、此方を優先下さい。無い場合には確定拠出年金の個人型が選べます。こちらもコラムに良さを抽出しています。
確定拠出年金個人型の良さ
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/26009
それらを選ばずに、個人で投資信託による資産形成もあります。別な目的への使用や購入の中止などを考える場合には、毎月積立で投信の購入をお勧めします。
その場合には現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされていますので、国内外の債券と株式を対象とする夫々の、インデックス・ファンド購入をお勧めします。
私のHPにインデックス・ファンド、ETFを掲載しています。ご参照下さい。
http://www.officemyfp.com/toushishintaku-7.html
http://www.officemyfp.com/ETF-6.htm
毎月1万円積み立てた際の運用利率・年齢別の試算表を掲載します。参照下さい。
吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
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それだけの知識がお有りなら・・
はじめまして、レーズン大好き。さん。
''FP事務所 マネースミス''の吉野です。
とても良く調べられていると思います。
おっしゃるようにインフレに対応しきれていないでしょうね。
それはやはり保険会社の利益分は差し引かれてますから、どうしてもリターンは限られますね。
変額年金にしても同じことです。
保険商品では、加入当時の保険料の多くは経費や保険会社の利益分として保険料から差し引かれてますから、純粋な運用は少額です。
解約返戻金を見ても、加入して間もない時は、解約返戻金が0かあってもごく僅かです。
これだけ、調べられて計算されるくらいですので、ご自身で運用をされてはいかがですか?
やはり運用する際に間に人が入らない方がコストはかかりません。
運用の仕方次第では、自身でやられる方がリターンを得られる場合もありますよ。
補足
追記についての返答。
資産運用をする場合に、分散投資が基本になると思います。
追記の中では外国債券について触れられていますが、投資信託ですとお考えのような期待利回りで外国の政府債などへ投資したものもありますよ。
*時間を費やす(複利効果)
これは、再投資をされる額が多ければ多いほど複利効果も大きくなりますね。
ですので、保険商品で運用する場合は、コストが多いと思われているように、そのコスト分が複利運用されていません。
レーズン大好き。さんが年金を貰うまでには、30年以上の期間があります。
もっとパフォーマンスを期待するのであれば、元本保証でなくても長期運用でリスクも抑えられてくるのではないでしょうか。
また積立運用をするとドルコスト平均法という購入価格の平均も取れますので、さらにリスクを抑える事が出来ます。
前田 紳詞
ファイナンシャルプランナー
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自分に合った商品選択が大切!
レーズン大好きさん
こんにちは、FP診断の前田です。
人から言われたことをそのまま鵜呑みにせず、自分で考えて調べてみる姿勢は素晴らしいです。
今後も是非、お続けください。
さて、個人年金商品ですが、一般論としてはオススメしません。
長期間、今の低金利を続けると、物価上昇で実質元本割れになります。
但し、もらえるお金がある程度決まっていることから安全性重視の方にはよいかもしれません。
先日もご相談があり次の点で商品を選定しました。
選択ポイントは2つ、
**利率変動型個人年金を選択する。
多くの生命保険会社から個人年金商品が販売されています。一部保険会社にて元本保証で金利変動型の個人年金商品(利率変動型個人年金保険)もあります。
**税金の戻りを考えて、個人年金控除分の年間保険料10万円の範囲に保険料を決める。
財団法人 生命保険文化センターのHPに詳細が解説されています。個人年金控除に該当するには条件がありますのでご注意ください。
保険料としては年間10万円だと月8千円ぐらいまでは大丈夫です。税金の戻り分はそれぞれの年収や控除内容によって変わります。レーズンさん、ご指摘の通り、利回り効果は低いかもしれませんが分散投資 の一つと考えてもよいかもしれません。
変額個人年金も各社いろいろ出ています。
手数料が安く運用成績のよいタイプもあります。投資信託の場合、配当があればそこから税金が取られますが、変額個人年金では将来に繰り越されるため、その分、複利運用で有利になることもあります。
ちなみに私は子供の教育資金として上の基準に基づいた変額個人年金を選択しています。
たくさん出ている商品から自分のライフプランに合った商品を選択することが大切でしょう。
ご質問・ご相談ありましたら、いつでもお問い合わせください。
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