対象:労働問題・仕事の法律
元DTPオペレーターの30代女性です。社員として働いていました。
とある病気で手術が必要となり、1ヶ月後に病院に入院する予約を入れました。
会社側にそのことを伝え、休業を申請しました。
2週間程して、会社側より「休業は認めない」との回答がありました。
私は病気を治さないわけにもいかず、退職を選ばざるを得ませんでした。
しかも、離職票に「自己都合による退職」と記入を迫られました。
私は断ったのですが、書類が放置されてしまうので(退職の扱いにもならないと思い)、記入せざるを得ませんでした。
現在は退職し、病院も退院しています。
この件に関して法的に争っても割に合うものでしょうか?
なかゆさん ( 神奈川県 / 女性 / 36歳 )
回答:1件
村田 英幸
弁護士
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証拠によって決まります
なかゆさん、こんにちは。
まず退職を強制された点ですが、休業を認めない、解雇する、といった扱いであったのであれば、あなたの意思ではないので、退職の合意が無効となる余地があります。
この場合には、従業員としての地位の確認を求める裁判、あるいは慰謝料請求の裁判になります。
次に、自己都合とされた点ですが、会社都合によることの確認を求める裁判(ひいては失業給付を得られたのに得られなかったことについての請求の裁判)、あるいは不当な記載による慰謝料請求の裁判になります。
しかしながら、一応、退職の合意の形はあります。
また、離職票にもあなたの署名があります。
そうすると、退職を強制された証拠がなければなりません。
その点は、どうなのでしょうか。
例えば、相手方が退職を強制したことを認める録音テープなどはありますか。
裁判は証拠がなければ、大変な労力がかかります。
割りに合うかどうかは、証拠によって決まります。
その点がご質問からは詳しくは分かりませんので、ご検討ください。
大変な状況ですが、頑張ってください。
労働事件の解決事例 ホームページ http://www.murata-law.jp
評価・お礼
なかゆさん
ご回答ありがとうございました。
録音テープのような証拠はありません。
そうなると、大変な労力がかかるということですね。
退職するつもりがなかったので、長期の裁判に耐えられるだけの財力もありません。
また、質問に記載したようなひどい対応をした会社に居続けたいとも思えません。業種自体にトラウマのようなものすら感じています。
療養しつつ、まだ出ていませんが、退職金で何か資格を取って別の業種でやり直そうと思います。
(現在のポイント:-pt)
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