対象:ペットの医療・健康
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのオスとメスの同胞犬を飼っています。
生後8ヶ月頃から、外耳炎から始まって、脂漏症との診断で、ステロイド剤と抗生物質を服用しています。素人考えですが、ステロイド剤の長期服用は、後々の副作用もあり、脂漏症を発症した原因として考えられるのはどんなことなんでしょうか。また、現在の治療のほかに、何か方法がないものなのでしょうか。
【経過】
☆生後5ヶ月頃から、耳に異臭があり、外耳炎と診断。
週2回の耳の治療にオス(2週間)、メス(1週間)ともに通う。背中を掻くしぐさと、指間を舐めることがおおくなり、1ヵ月後に受診。オス=脂漏症、メス=濃皮症の診断で、抗生物質とステロイドの投与が始まる。4ヵ月後に、メスも脂漏症と診断
☆生後1年半ごろに、亜鉛が皮膚(被毛)に良いということで、サプリメントを飲ませる。一時的に改善し、投薬休止。
☆2ヶ月後、状態が悪化し再診。現在に至ってます。(投薬再開から2年1ヶ月)
週に2〜3回のシャンプーはその間、継続中です。
食事は、当初はチキンのドライドッグフードでしたが、
今は、ドッグフードを朝食に、手作り食(御飯、ぶたひき肉、きなこ、ヨーグルト、ゴマ油)をカロリー計算をして夕食に与えています。
病院を変えてみることも検討しています。
たくゆうさん ( 北海道 / 女性 / 36歳 )
回答:2件
脂漏症
ワンちゃんの脂漏症には2種類あって、乾燥性脂漏症と湿性脂漏症です。それぞれでシャンプー剤が違ってきます。湿性の場合には、タールやビルバゾイルが含まれたもの、乾燥性の場合にはサリチル酸とイオウ両方が含まれているシャンプー剤が良いとされています。どちらも痒みが伴う場合には、ステロイドに頼ってしまいがちですが、ご指摘のようにステロイドの長期使用はお勧めできません。特に全身投与が長期に及びますと、ワンちゃんは医原性の糖尿病になってしまいます。そこで当院では、本当に炎症、痒みがひどい時だけ全身投与しますが、なるべくローションタイプのステロイド剤や抗ヒスタミン剤で対処しています。しかし基本的にはシャンプー療法が主体で週2回をお勧めしています。
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RE:脂漏症の治療について
返答が遅くなり申し訳ございません。
脂漏性皮膚炎は脂漏部位(外耳、指間、腋窩、鼠径など)に発症し、中等度から重度の痒みが見られます。その病因としてマラセチア(酵母菌)の関与が指摘されています。
脂漏性皮膚炎の治療は、シャンプー(症例によりますが週2〜3回行っているということですので良いと思います。)、抗真菌剤の局所塗布または全身投与を行います。痒みが非常強い場合には炎症を抑えるためにステロイド剤(局所塗布または全身投与)を使用します。ステロイド剤を投与する場合痒みをコントロールできる最低量まで漸減していきます。
痒みが強く掻き壊してしまい細菌感染がある場合は抗生剤も同時に投与します。
遺伝的要因、マラセチア性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー、アトピー性皮膚炎、毛包虫症など鑑別する必要があります。再度皮膚の検査を行うことをお勧めします。
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