対象:借金・債務整理
実家の父(現在68歳)の借金について質問があります。
10年ほど前、実姉(現在80代)に1300万の事業のための資金を借りたそうなのですが、口約束で「返せる時に返してくれたらいい」と言われ、「念のため公正証書を作成してくれ」ということで、公正証書を組んだそうです。
この公正証書の時効があと数年後、という去年あたりになって、介護が必要になった実姉がその娘達3人に実はこんな公正証書がある、ということで見せた途端、1300万をすぐ返済しろ、ということでその娘3人から毎日のように取立ての電話がかかってくるようになったとか。
うちの実家は今マンション(分譲)で、これを売ったらその返済の資金はできるのですが、何ゆえ父も母も高齢の域にきています。今はまだアルバイトで父の収入が幾分かある状態ですが、先月も持病が悪化し入院したりともう今後あまり働ける身体ではありません。
唯一の財産をこの借金で全額持っていかれると、数年後には年金収入や貯金を取り崩しても苦しい状態になることはわかっています。
借金を帳消しにしてほしい、とまでは言えませんが、この借金をせめて減額して欲しい、もしくは猶予が欲しい、と思うのですがやはりこの場合は全額払わないといけないのでしょうか?
母がノイローゼになりそうなほどの実姉の娘の取立て、というのも、何とかならないものかとも思っているのですが・・・。
うちの実家がとるべき方法をいくつか教えていただきたいと思います。
みほ・さん ( 京都府 / 女性 / 37歳 )
回答:1件
村田 英幸
弁護士
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猶予してもらったほうがよいです
みほさん、こんにちは。
本件の場合、借りたのは事実です。
返済もしていないようですね。
そうすると、全額返済の義務がありそうです。
手元の資金があまりない場合には、特定調停を簡易裁判所に申し立てて、返済を猶予してもらうことができる場合があります。
しかし、いずれにせよ、特定調停では、債権者の同意が必要です。
ことに本件では、債権者がご親族なのですし、現在まで返済を待ってもらっていて、お父さんの実姉も介護という事情があるようなので、債権者の身勝手というわけにもいきません。
したがって、本件では、実姉とよく話し合って、分割払いにしてもらうなど、返済を猶予してもらったほうがよいと思われます。
法的手段を取るだけでは、解決にならないように思われます。
大変な状況ですが、頑張ってください。
債務整理の解決事例 ホームページ http://www.murata-law.jp
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評価・お礼
みほ・さん
早速の回答をありがとうございます!
そうですね。
借金は借金、しかも親戚間ということでなるべくちゃんとした形で返したいというのが父の気持ちではあるみたいなんですけど、もう結局借金を返す返さない以前に親戚(特に姪)の父に対する不信用が強いらしく、どの道、今まで通りの関係を修復する、というのは不可能みたいです。
こんな事情なので、話し合い自体が成立するかどうか・・・もし駄目だったら、特定調停という方法がある、というのを教えていただいたので
参考にさせていただきたいと思います。
※返済の方は、父が昨年から月々3万円ずつ(入院前まで)は振込みにて行っていたようです。
しかしいつまでもこれでは相手が納得しないし、
父の「死んでから(マンションの売価から)とってくれ」というのも、既に却下されたみたいです。
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