対象:一般歯科・歯の治療
回答数: 1件
回答数: 4件
回答数: 5件
回答:1件
山内 浩司
歯科医師
-
歯ぎしりについて考えます
歯ぎしり自体は我々人間がストレスを発散させる為に無意識に行なう恒常的行為という説もあります。
どういう事かというと、我々は何かしらのストレスを溜め込みますね、そのストレスによって脳内に貯まった物質を就寝中の歯ぎしりやくいしばりという動作によって発散させているということです。特に、レム睡眠とノンレム睡眠の移行期に行ない、就寝時間の中の2分ほどの時間が歯ぎしりタイムとなるということです。
以上を踏まえると、歯ぎしりを無理に行わないようにする事はかえってストレスを貯めたり、自律神経に悪影響を及ぼす危険性が増してしまいます。ゆえに、ご相談者様のようにマウスピースなどを準用することから始められることが望ましいでしょう。
とはいえ、歯ぎしりが口腔領域に及ぼす悪影響もあります。例えば、知覚過敏、歯周病、咬耗、顎関節症、歯列不正、咬合性外傷等々。そこで、歯医者における治療のひとつとして、噛み合せの調整を行ない、バランスの良い咬合を構築する事により、歯ぎしりによる悪影響を少なくしていくことも試みます。
写真は、上が歯ぎしりにより被せていただいた歯がバリバリと割れてしまっている初診時です。下は失ってしまっていた臼歯部(奥歯)をインプラントにより再構築し、前歯をセラミックスクラウンにて再修復させていただいた状態です。この方の場合は、噛み合せの補正により、くだんの歯ぎしりによる影響が軽減いたしました。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A