対象:住宅設計・構造
回答:2件
今後は必要な評価ツールではないでしょうか。
CASBEEさん、はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木と申します。
CASBEEすまい(戸建)はまだスタートしたばかりなのでまずはひとつのコミュニケーションツールとしての活用が考えられます。設計段階で評価できるため、住まい手と設計者が環境性能の目標設定や達成度をチェックして適切な環境配慮の設計が可能となってきます。
また今後は融資条件にCASBEEの評価が加えられる事も考えられますし、様々な活用が期待されています。
ただ評価方法が総合的にバランスよく取組んでいるものに対して高い評価を与えるようになっているため、必ずしもSランクだから良いのかということもなかなか判断しにくい面もあります。(Sランクでなくともそれ以上に性能が高い場合もある)
評価結果が大事ということではなく、どの段階でどのような条件で評価した結果なのかをしっかり把握して、環境負荷低減のライフスタイルを意識する事が大切です。
バージョンアップを重ねるごとに、ブラッシュアップされ、精度があがっていき評価内容も変わって行くと思います。
またCASBEE以外にも省エネの評価ツールの自立循環型住宅、品確法の住宅性能表示制度などあります。これらは今の段階ではいずれも義務化されてはいないのであくまでも自己評価もしくは自己判断による制度利用どまりとなっています。
しかし、環境問題がこれほどまでにクローズアップされ、京都議定書の約束期間が始まったとなると、国としては義務化まではいかないまでも制度の利用、評価ツールの活用した住宅に関しては融資や税金の面で優遇措置をとると思います。
また先月、長期優良住宅普及促進案が閣議決定しました。こうした流れは急速に進むかもしれませんので情報収集はされた方が良いと思います。
御参考いただければ幸いです。
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森岡 篤
建築家
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利用者にとってのメリットはこれから
CASBEEさんはじめまして
パルティータ建築工房の森岡と申します。
CASBEE-すまい(戸建)は、昨年9月スタートしました。
利用者にとって、この評価結果に対する、融資(枠やや金利)などのインセンティブ(優遇措置)は、今のところないようです。
元々のCASBEE(ビル)は、現在では一部自治体で一定規模以上に対しCASBEE評価書を義務付けたり、又融資上の優遇もありますが、そのような体勢になるのに、数年かかっています。
住宅(戸建)では、CASBEEより先行して性能保証制度があり、住宅金融支援機構では、性能表示に対しては一部インセンティブを与えており、こちらとの兼ね合いも含め、今後考えられて行くのでしょうね。
参考にしていただけたら幸です。
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