対象:住宅設計・構造
回答:1件
森岡 篤
建築家
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外断熱工法・内断熱工法
takiさんはじめまして
パルティータ建築工房の森岡です。
ALCは、ある程度断熱性能を持ちますが、断熱性能は木材より少し劣り、グラスウール(10K)の1/3もない程度ですので、ALCと別に断熱が必要です。
ALCは、ビス止めやアンカーが効きにくいので、おっしゃるように断熱材を固定するために下地を必要とする、乾式の外断熱はやりにくいですね。
外壁下地に銅縁があるなら、銅縁から留める方法はあるかとは思いますが。
外壁に断熱材を直接接着する湿式外断熱工法(例えばこれ)が考えられ、ALCでも実績もあります。
他社でも何社か、類似工法をやっています。
軽量で仕上がりも良い優れた工法ですが、価格の安い工法ではないので、倉庫に採用できるかどうかわかりません。
内断熱の場合は、ALCの内側に、グラスウールのような繊維系断熱材、あるいはEPSや硬質ウレタンのような板状の断熱材を設置します。
木造の充填断熱と比較して注意が必要なのは、銅縁や柱のスチールが熱を通しヒートブリッジとなることで、最低限結露防止に鋼部材を断熱材で囲うか、発泡ウレタンを現場で吹き付ける必要があるでしょう。
内断熱として、吹込み用セルロースファイバーを採用することも考えられます。
参考にしていただけましたでしょうか
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