対象:新築工事・施工
最近、高気密高断熱を謳った住宅が多くなり、「外断熱」等の言葉もよく聞きます。新築にあたり、各断熱方法の種類の長短所、今後の流れ、高気密高断熱住宅の住み方(換気、冷暖房機の使用法、選択など)についてわからないことだらけです。一概に「外断熱」といっても、工法の選択によっては、(現場での施工レベルにもよりますが)断熱しきれていない事も多いそうで・・・。また、高気密高断熱が省エネといいながら、結局、空調機器をずっと使用している事が多い現実にも疑問を感じます。具体的な工法、よさ、住まい方を教えてください。
ゆんころっけさん ( 神奈川県 / 女性 / 25歳 )
回答:1件
断熱方法について
ゆんころっけさん。はじめまして。竹内建設 竹内と申します。
遅れながらよろしくお願い致します。
外断熱というのは鉄筋コンクリート造(RC造)の場合の表現で、木造住宅の場合は外張り断熱と表現します。外断熱の対語は内断熱、外張り断熱の対語は充てん断熱です。
マンション等のRC造の場合、外断熱とした方が理にかなった断熱方法だと、かねてから言われてますが、ほとんどが内断熱となっています。施工法やコストの問題で内断熱という選択です。
木造住宅の場合はほとんどが充てん断熱となっています。壁の中、柱と柱の間を断熱材で充填するという方法で、最も効率の良い方法です。
外張り断熱は、柱と柱の間は断熱材を入れずにその壁の外側を断熱材で覆うという物で、もう一枚外側に壁をつくる、壁が2重になる納まりとなります。当然コスト高になり、外壁の仕上げも難しくなります。
しかしながら外断熱が良いというのは、コンクリート造の場合で、木造の場合はそれほど理論的に有利になるというわけではありません。
それはコンクリートと木、それ自体の熱に対する性質の違いからです。コンクリートの方が、より熱に対して影響を受けやすいので、断熱材を外側に配置するメリットがあるというわけです。
木造の外張りの場合のメリットは施工性だと言います。実際柱と柱の間には、筋かいや電気配線、コンセントボックス、水道配管がありますので、その部分に関しては確実な断熱材の設置が難しいということで、その確実性を上げるために出てきた手法だと私は思っていますが、おっしゃる通り外張りでも断熱しきれない所が出てくるということを考えれば、あえて外張りにする必要はないのではないか、従来の手法でも、施工管理をしっかり行えば、断熱性は十分確保できるのではないか、と私は思います。
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