対象:ペットの医療・健康
埼玉県の熊谷と申します。17歳になる去勢猫(雄)なのですが、1ヶ月前に右後ろ足の肉球に傷があり太股が若干腫れ、足を引きずっていたため、掛かり付けの獣医師で診てもらった結果、傷口からばい菌が入り炎症を起こしたとの事で、薬を与え1週間くらいで傷と腫れは治ったのですが、その後も足を引きずる状態が続いていました。その為、針治療とか無いか探していた所、坂戸に針をしてくれる獣医師があったので、血液検査、レントゲン等を受けた上で針治療をすることになりました。しかしながら1時間30分程の道程の為、外に出したことの無い家猫ですから精神的な負担があるのではないか心配です。今現在針とレーザー治療を週に2回ほど(現在で4回目)受けに行っていますが、未だ良くなる兆しが見えません。血液検査は異常無しでレントゲンで腰の骨に幾分か出っ張りがあり其れが神経を圧迫しているのではないかとの事でした。このまま治療を続けた方が良いのか判りません。神経質な猫なので!元気はあるのですが体重も軽くなり、精神的な負担と治療と、どっちを優先したほうが良いのか、また良い治療法がありましたら教えてください。
クマさん ( 埼玉県 / 男性 / 53歳 )
回答:2件
老猫の足
老猫で、たまたま撮ったレントゲン画像に、あちらこちらの関節に関節炎が見つかることがよくあります。この位、変形があれば、さぞかし痛かろうと思われる程のものも見られるのですが、本人はそれほど気にしていないことも多くみられます。しかしながら今回の熊谷さんのケースはちょっと老猫の多発性関節炎とは違うみたいですね。まず、肉球の外傷が大腿の脹れを引き起こしてしまったということです。肉球の外傷が大腿部まで及んでしまうということは、普通のケースでは少ないことです。よほど大きな深部に達する外傷でなければ大腿部まで脹れません。恐らく、熊谷さんの猫ちゃんは、抵抗力が低下しているのでしょう。ちょうど4日前から当院に、多発性関節炎であちらこちらの関節がごきごきいって、とても痛がっておトイレにも行けなくなった猫ちゃんが入院してきました。プレビコックスという商品名の鎮痛剤に良く反応し、飲み始めて2日目には正常歩行ができるようになりました。一度お試しになられてはいかがでしょう。またこういうこともあります。アメリカでは猫の前足の爪を電気メスで取る手術が日常的に行われてきました。しかしその手術を受けた一部の猫が、あまりに激しい術後疼痛のために一生びっこをひいてしまうとの報告があります(それで今、カリフォルニア州で、猫の爪取り手術を禁止する法案を審議しています)。つまり、いわゆるPTSDです。先日、乳癌の手術を受けてPTSDになった女性が、抗うつ剤の投与で胸部痛から開放されたとの報告もありました。以上のことを参考にされて、よりよい老後を見つけてあげて下さい。
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RE:老猫の足の引きずり
返事が遅れまして大変申し訳ございません。
家から全く外に出たことのない動物を外に連れ出すことは少なからずストレスがかかると思われます。ただ、動物が痛みを訴えていて十分な検査や治療が受けられない状態でかかるストレスと比べると、移動のストレスは、病気の検査や治療で得られる痛みのストレスからの解放の方が動物にとって有益であると思います。車の移動や病院でのストレスが心配であれば動物病院の先生に往診に来てもらうのはどうでしょうか?病院内とちがって検査や治療法が限られる場合があります。一度お近くの動物病院で往診可能かどうか相談してみてはいかがでしょうか。
また、足を引きずる原因は骨関節疾患、神経疾患、筋疾患、皮膚の外傷などの原因が考えられますが、話の内容からすると一番の原因は外傷からの細菌感染によるものと思われます。薬を飲んで1週間程で傷や腫れは引いてきたということですが、通常原因が外傷によるものでは、傷の程度にもよりますが長期の治療が必要な場合があります。話の内容では現在針とレーザーでの治療ということですが、今後どれくらいの期間行っていけばよいのか再度、現在の動物病院の先生にご相談してみてはいかがでしょうか?
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