対象:新築工事・施工
一般住宅における基礎の『かぶり厚』に関して質問です。
現在、ベタ基礎にて工事中です。(立ち上がり 120mm)
上記のかぶり厚に関して調べると、
建築基準法施行令_第六節 鉄筋コンクリート造_抜粋
<鉄筋のかぶり厚さ>
第七十九条
鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、
耐力壁以外の壁又は床にあつては二センチメートル以上、
耐力壁、柱又ははりにあつては三センチメートル以上、
直接土に接する壁、柱、床若しくは
はり又は布基礎の立上り部分にあつては四センチメートル以上、
基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては
捨コンクリートの部分を除いて六センチメートル以上としなけ
ればならない。
とあります。
土に接する基礎の立ち上がりは4cm必要と理解できます。
ベタ基礎の場合、土に接するのは片側だけです。
となると片側だけがこの4cmをクリアしていればよいのですか? (1)
また、建物の内部側の両面とも土に接しない個所の立ち上がり
のかぶり厚は幾ら必要と解釈すればいいのでしょうか? (2)
それぞれ、推奨のかぶり厚があれば教えて下さい。 (3)
以上、(1)、(2)、(3)について宜しくお願い致します。
2104さん ( 岡山県 / 男性 / 26歳 )
回答:1件
土に接していてもいなくても4cm以上です
2104さん。はじめまして。竹内建設 竹内です。よろしくお願い致します。
直接土に接する壁、柱、床若しくははり
又は
布基礎の立上り部分 にあっては4cm以上
と読んでいます。土に接していても、いなくても布基礎の立上り部分は4cm以上です。
奨励のかぶり厚さについては最終的には各々設計者の判断です。
建築基準法の値は最低限ですので、何が何でもそれはクリアーしなくてはいけません。
そのために、施工誤差等も考え、かぶり厚さの割増しをするわけですが、通常割増しの値は1cmです。
割増しをしないというのも別に間違いというわけではないと思います。
監理をしっかりして要求する値をクリアーすれば良いのですから。
参考までに、建築基準法のほかによく基準となるのが、国土交通大臣官房官庁営繕部監修「建築工事共通仕様書」です。そこでは土に接する部分か否かという基準のほかに、屋内に面するか屋外に面するか、仕上げがあるか仕上げがないか、という区別も出てきて、それぞれ値が違います。また東京都では「東京都建築工事共通仕様書」というものもあり、そこで定められている値は、全て1cmの割増しをされている値が基準として定められています。
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2104さん
調査結果
2008/03/07 13:04かぶり厚の調査結果でました。
探査方法:レーザー探査
結論を言うと。
21〜31mm程の箇所が全体の1/4を占めるといった現状です。
『土に接していてもいなくても4cm以上です』
とはかけ離れた数値に感じます…
土に接する外周は40mmはありました。
対応策としては、
かぶりの小さい箇所(29mm以下:建築の指針を示したものがあり30mm以上は安全領域と説明がありました)の小さい方へコンクリートを90mm増し打ちするとのことです。
ここで疑問に思うことが、
今回配筋の深さを計測したのがベースより少し上(写真で見る限り50mm程)ということです。以前、建築会社の説明では立ち上がりの配筋の天辺は真中に揃えたということでした。となると、縦の配筋は斜めになります。ということは、今回計測した下方(ベース側)は計測結果よりかぶりが小さいということになりませんか?
・対応策の賛否
・調査場所(高さ方向)の疑問
宜しくお願い致します。
また、建築基準法の『布基礎』はそのまま『ベタ基礎』に置換えていいのでしょうか?
2104さん (岡山県/26歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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