対象:住宅設計・構造
回答:4件
それぞれの長所短所を理解してください
確かにドクターかいちさんが書かれていることは木枠の欠点ですし、手間隙かかります。そのてんアルミは手間要らずに思えますよね。
しかし、それにもかかわらず木枠を考える理由として開けたときの開口部の設計が自由にできるということと、私なりの理由としては窓に指を挟んだとき、木枠なら打撲で済みますがアルミなら場合によっては大きな怪我につながります。考えすぎかもしれませんが、小さなお子さんが居るご家庭の場合、そのことまで考えてしまいます。
木製建具の設計では建具を全て引き込むような設計が可能になり、広々とした開口部が取れます。これはアルミサッシには出来ませんね。
木枠の建具の設計をする場合は、雨かかりの検討とレールの検討などさまざまなチェック項目があります。
それぞれの長所と短所を理解されて、悔いのない選択をされてください。
評価・お礼
ドクターかいちさん
先生のおっしゃる通りで、悔いのない選択をしたいと思います。大きな買い物ですので。ありがとうございました
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バランスを考えましょう
ドクターかいちさん、はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木と申します。
製作する木製建具はやはり気密性、水密性がアルミサッシに比べると劣りますし、おっしゃるようにメンテナンスが必要になりますし、季節によって開けにくいものの出てきます。そのためやはり直射日光はなるべく避け、かつ雨がかりを少なくするために庇は絶対条件になると思います。また木製枠の樹種の選択も重要になります。
一方、既製品の木製建具の場合、気密性や水密性が改善されているものの、アルミサッシと比べるとコストは割高になります。
また外部がアルミや樹脂で覆われていて内部が木製のものもあります。これは主に輸入建具になると思います。ただし、準防火、防火地域など延焼線部分(使用出来る物と出来ない物があります)では制限がありますので注意して下さい。
木製枠のサッシは温もりを感じ、結露もしにくいです。しかしアルミにしろ木製にしろメリット、デメリットはどちらもあります。
私の場合、定期的なメンテナンス、日常的メンテナンス、コスト、製作物だと建具屋の腕による部分も出てくるいう点、気密性、水密性、断熱性などを考慮して全体のコストバランスを考えて決めます。ただ建具の枠の問題もさることながらガラスも合わせて検討が必要だと思います。
そのため、最近はアルミサッシの採用がほとんどで、玄関ドアだけは使える部分であれば木製建具で製作しています。
御参考いただければ幸いです。
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森岡 篤
建築家
1
いくつかの選択肢
ドクターかいちさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
木製サッシはとても暖かみがあり、居住空間に合います。
おっしゃるとおり、木製サッシは手入れが必要です。
築後25年を超えた我が家でも一部使っているのですが、大分汚れました。
そこで、表面をサンダーで薄く削り、保護塗装を塗るメンテナンスをやっているところですが(セルフビルドです)、きれいによみがえります。
木サッシで気密性を上げたい場合、サッシ断面形状を工夫し、要所に金属を用いたプロファイルなどのサッシメーカーがあります。
全国木製サッシ工業会を参照することができます。
アルミサッシメーカーで、外側がアルミサッシで、内側が木のサッシを扱っているメーカーがあります。
機能的には、環境の厳しい外部がアルミで、内部が木ということで合理的ですが、木サッシのイメージと違うこともありますので、検討する場合はショールームなどで実物を確認する事をお勧めします。
参考になりましたら
鈴木 克彦
建築家
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最大の違いは「つば」だと思います
ドクターかいちさんこんにちは。
アルミサッシと木製サッシの、構造的な最大の違いは、''つば''の有る無しです。
アルミサッシには付いているのですが、つばというのは、サッシ周囲に付いている、雨を中に進入させないための羽根の様な部分です。
木製サッシの最大の難点は、やはり雨漏りです。
もともと、日本の様に雨が多い場所で生まれたサッシではないので、雨対策という意味では、やはりアルミサッシに劣るというのは否めません。
基本的に、外国で生まれた木製サッシは、このツバがないために、交換しようと思えば、周囲の壁を壊さずにスポッと抜いて交換が可能です。
必然、ツバがないので、基本的な収まりは、コーキングに頼ることになります。
性能面では、結露しにくく、アルミサッシよりも遙かに暖かみがあり、風合い・高級感も出ます。
採用の際には、上記のことから、窓のシーリング処理に気を遣うのはもちろんですが、設計上、
''「サッシに雨がかかりにくい」''、
と言うのが何より重要だと思います。
どういう事かと言えば、最近は、コストを抑えたり、デザイン性を重視するために、軒がなかったり、霧除けが無い住宅が増えてますが、日本の気候が昔に比べて雨が少なくなったわけではありません(都会の狭小地で隣地境界状仕方がない場合も多いのも事実ですが)。
つまい、それだけサッシの性能に頼って、本来の日本の住宅のあるべき姿である「雨対策」を無視していると言えると思います。
昔の家は、軒が深く、雨が降ったからと言って、あわてて窓を閉める必要も薄かったのですが、今の住宅は、ほんの少々の雨でもすぐに吹き込むという設計になってしまっています。
この場合、コーキングに頼っている窓は、かなり危険だと思います。
軒が15cm伸びると、壁側面への雨掛かりが25%減少するという検証報告を読んだことがあります。
商品の特徴・性能を引き出すには、その為の設計が大事、と言うことだと思います。
評価・お礼
ドクターかいちさん
解り易い説明 ありがとうございました。
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