対象:住宅設計・構造
回答:5件
近隣への理解も
最近は「ペットと同居可能型マンション」も多くなりました。
建設にあたって2つの面から考えましょう
*敷地・環境面
ペット好きが集まった楽しい住まいも、近隣からの苦情があっては散歩もままならなくなります。
敷地選定するにあたって、人間の利便性のほかに
1.マンションが近隣に隣接しすぎない空間が保てそうか
2.ペットとの散歩ルートやペット可の公園が近所にあるか
3.動物病院やペットフードショップ・トリマーの店など近くにあるか
など確認する必要があります。
特に動物病院は「犬猫」専門より多くの診療ができるところがよいでしょう。
*建築物
''共用部''
散歩から帰ってきたときの「足洗い場」と簡易「汚物処理所」は必需品です。
廊下・階段・EVの床は、爪に優しい素材を使用し、ペット逃げ出し防止でダブルオートロックや外部に面する開口部の配慮をしたり、要所要所にリードをつなげるフックがあると飼い主にとって安心です。
また「犬のフロア」「ネコのフロア」など種類別に分けたりすると近隣のつながりがよくなります。また、雨の日は共用廊下で遊べるように出来ると楽しいですね。
''住居内''
分譲か賃貸かによって部屋のつくりかたも変ってきます。
鳴き声が近隣迷惑にならないよう防音にしたり、匂いや抜け毛対策は共通課題です。
賃貸であれば、特殊につくるとペットの種類によって弊害がでることもありますので、床・壁の素材と寝室の空気環境の配慮が必要でしょう。
分譲はペットの性質によって特殊に作れるのが強みです(^^)
ネコはきちんと猫用トイレで用を足せたり、高いところに登りたがる習性を利用して遊び棚をつくったり。。
表札に写真表示してあげると、マンション内で迷子になったとき他のペット好きが連れてきてくれそうです。
飼い主にとっては、ペットも家族の一員ですから駐車場のクルマの出し入れを含め''安全''な環境が望まれます。
やすらぎ介護福祉設計 斉藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
共有スペースとコミュニティ
design studio bAOBabの鈴木です。
細かい事はいろいろあるとは思いますが、
建物の形式として
・木造2階建の長屋形式で庭付き戸建て風にする。(なるべく小さなコミュニティを形成する)
住まい手どうしの交流の場として(ペット共生に限らないんですが)
・共有の喫茶室を設ける。
・共有のオープンスペースを設ける。(お散歩スペース)
駐車場の位置を考えてなるべく宅内では住まい手と動物たちが自由になれるようなスペースを確保する。
ハードとしての建物の工夫だけでなく、ソフトとしてのモラルルールをしっかり作って、それに賛同してもられる住まい手を募集する。そうすることでトラブルを回避することにもつながっていくと思います。
前述したように大きな建物よりも全員の顔がわかってコミュニティを作りやすい環境づくりがペットと人が仲良く暮らすために大切なことだと考えます。
ご参考いただければ幸いです。
回答専門家
- 運営 事務局
- (東京都 / 編集部)
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記事制作に関するご相談
ペットに合ったスケールの空間も大切です
こんにちは。 サカイデザインネットワークの酒井です。
最近はペット共生型のマンションも増えていますが、共用部にペット用のシャワーやお散歩に行く際の専用通路を設けるなどの工夫がされています。 たとえば、共用部ロビーや中庭のようなスペースにペットと一緒に寛げたり、遊べたりできる場があるのも魅力的です。 また建物の規模にもよりますが、テナントスペースなどがありペットのサロンやドッグカフェなどが入れば理想的ですね。
私もネコ達と暮らしていて感じるのですが、やはり私達人間とはスケール感がまったく違うため、人間が窮屈に思うスペースが彼らにとっては御殿のようだったりと、ペットが落ち着けるスケールの空間を住居内にもつくると良いと思います。 あとはペットのための収納スペースと食事スペースやトイレのスペースも私達の居室とは別に専用のスペースがあると一緒に生活するのに快適です。
回答専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
酒井 正人が提供する商品・サービス
新築・リノベーション・インテリアなど自分らしい住まいづくりをするために考えます
動物のプロの意見も
株式会社シーワンの徳田です。
私の会社では、都市型 中・小規模の物件を造っていますが、都市型においては、できるだけ屋上を利用してペット仲間のコミュニティーが取れるようにしています。
敷地に余裕があれば、中庭を造るのも良いと思います。
また、ペットプロダクションのZOOに協力して頂き、ハードな面以外においても、動物のプロの意見を参考にして、動物の種類によってその都度対応を検討しています。
建物の完成後も、ペットフードなどの購入やトリミング・ペットホテル利用の割引サービスを協力してもらったり、入居時にZOOへ登録しておけば、タレントペットのオーディションの案内もできるようになっています。
建物のオーナーだけが全てを考えると大変ですので、動物のプロ・建築のプロに相談しながら造ると、より良い建物ができると思います。
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記事制作に関するご相談
青木 恵美子
建築家
-
ぺっとと住人だけでなく、ぺっと同士も。。。
AAプランニングの青木恵美子です。
私自身 今事務所にしているマンションは、ペット共有型ですので、ペットを飼っていらっしゃる方が大勢います。
前の事務所は、ペット不可でした。我が家もカニンヘンダックス(ミニチュアダックスフントのもっと小型)を飼っておりますので、時々連れて行きたいなあ。。と思っていたのですがそれができず、今は時々連れて行きます。
そこで今のマンションの例でみてみますと。。。。
・ペットの写真を添付した住民登録のようなものを管理組合に提出します。
・ペットの種類&頭数を制限しています。小型犬なら2匹まで可。
・マンション内の共有部分は、直接歩かせないーー抱きかかえる。バックに入れる。バギーのようなものに入れる。
・屋上庭園がありますが、そこも自由でなくペット放しスペースを設け、足洗いスペースもあります。
など他にも細則があります。
ペットをマンション内を直接歩かせないというのは、一瞬えっ?と思われますが、ペットが好きでない方もいるかもしれませんので、その方へも配慮必要ですね。また動物ですからどこで排泄するかわかりませんので、清掃など管理面からも。。。またペット同士が触発しあって何かトラブルを起こすことも考えられます。相性の悪いペットもいるでしょうから、そのような事態を未然に防ぐためにも必要ですね。
ペット共有型を考える時は、ペットとペットが好きな住人だけでなく、ペット好きでない住人や近隣の人、ペット同士のことなども配慮する必要があると思います。
かわいいペットと同居できるマンションができるといいですね!
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