対象:財務・資金調達
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中村 亨
公認会計士
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会計監査と内部統制監査について
内部統制監査が義務付けられた理由は、企業不祥事により財務報告への信頼性が
崩れたためです。
例えば、アメリカにおけるエンロン・ワールドコム、日本における西武鉄道・カネボウetc。
そして、崩壊した信頼性を取り戻すために内部統制監査が義務付けられることになりました。内部統制は、正しい財務諸表を作るための「前提」となるため、その前提たる内部統制自体の監査を義務付けたのです。
このようにして義務付けられたJ-SOX法の導入は、会計監査に以下のような影響を与えます。
すなわち、「内部統制は会計の前提」と言う位置づけであるため、J-SOX法の導入によって仮に内部統制に不備が発見された場合、「前提」が崩れるため、監査人が財務報告の信頼性を保証するためには、会計監査においてより多くのサンプルを抽出するとともに、より厳しい監査手続を実施することになります。
また逆に内部統制が有効の場合には、会計監査においてより効率的な監査手続を採用することができるのです。
このようにJ-SOX法の導入は、会計監査の監査手続に影響を与えます。
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