対象:住宅設計・構造
回答:5件
RC造は外断熱がお勧めです
RC造の建築物の断熱は、なんと言っても外断熱が一番ですね。
その理由はtMacさんが書かれた3つの項目のすべてを満たしているといっても過言では無いでしょう。
外断熱にすることで、躯体を赤外線から守れますので、躯体の劣化が防げます。
躯体の熱膨張や収縮などによるクラックの発生が抑えられます。
躯体のものの外気の影響を受ける度合いが低いので、結露などの発生も抑えられます。
こうやって書くといいことだらけのようですが、窓周りの処理などにコストがかかります。
外断熱にした場合の外壁の材料は、一般的にはボード類が多く使われています。理由はコストパフォーマンスが言いということですね。
室内の仕上げは、結露の懸念がほとんどありませんので、屋内の使い方で、判断されたらいかがでしょうか。
室内の調湿効果がある漆喰や珪藻土などがお勧めですね。
ご参考までに
外断熱内断熱に関しては、私のブログ 〔http://mtkaz.blog92.fc2.com〕にも書いていますので、内容はそちらを参考になさってください。
評価・お礼
tMacさん
ありがとうございます。
やはり外断熱ですね。
窓周りの処理などのコストは重要な課題と考えます。それと、室内の仕上げについても大変参考になりました。こうなるとどの様な外断熱で施工するかですね。
質問がまとまりましたら再度追記させて頂きます。
宜しくお願いします。
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他にもメリット多い”外断熱”
tMacさん、こんにちは。
イオ・コンダクトの上島です。
是非、外断熱工法の採用をおすすめします!
質問の1と3で外断熱の方が優れているのは、割と知られているところですが、
その他にも、大きなメリットがあるんですよ!
それは・・・
”石焼ビビンバ効果” です。
コンクリートって、空気の200倍の熱容量をもつ、素晴らしい”蓄熱体”なんです。
(コンクリートの温度1度の変化は、200倍の量の空気1度変化させる・・・ということです)
つまり、冷暖房費が格段に違ってきます。
一度温まれば、暖房を切って就寝しても、朝起きても、室温は、2度しか下がっていない・・・
こちら厳寒の那須の外断熱住宅のデータもあります(^^)
写真にあるのも、外断熱で計画した住宅です。
建築コストは、内断熱RCと比較して1〜1.5割程度アップしますが、完成してからの快適さと、光熱費、建物の寿命(外断熱の方が長い)など総合的に考えた、”ライフサイクルコスト”の面からいっても、決して割高ではないと、考えています。
外断熱で設計した他の住宅の写真などは下記にあります(都内の作品もあります)ので、よかったら覗いてみてください。
http://www18.ocn.ne.jp/~ioio
ちなみに、外断熱RC住宅を計画する上での注意点があくつかあります。
1:断熱材に”通気層”があること
(断熱材と外壁材の寿命にも影響します)
2:窓・庇の計画的配置により、直射日光に気をつける
(計画不足だと、夏、大変なことに〜!)
3:内装材には”通気性能”がある材料を選ぶこと
(室内の水蒸気はコンクリートを通過するんです!)
・・・などです。
素敵な家になるといいですね!!
tMacさんの参考になりましたら、僕もうれしいです!
(不明な点はまた質問してくださいね)
評価・お礼
tMacさん
ありがとうございます。
外断熱の具体的なメリット大変参考になりました。
注意点は大変重要のことと受け止めます。
この辺りを含めて次の質問になりそうです。
まとまりましたら再度追記させて頂きます。
宜しくお願いします。
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ちょっと別の角度で
はじめまして。
他の建築家の皆さんが答えているように、RCでは外断熱が断熱性能を
一番確保しやすいと思いますよ。
ただ、それ以外で知っておられたほうがいいことが1つあります。
それは、湿度の問題。
RCの構造体は、実感ですが完全に乾ききるまで数年かかります。
特にはじめの1年くらいは躯体内の水分が高めで、家の中が湿気やすかったり
します。その時にカビなどが気になりやすいでしょう。
ですので、家の中には調湿作用のある内装材を使うことと、もう1つ
除湿機を設置されることをお薦めします。
また毎回水を捨てるのが面倒くさい事もありますので、排水経路をあらかじめ
躯体に打ち込んで、排水する手もあります。
設計の方にその旨を伝えれば伝わると思いますので参考にしてみて下さい。
八納啓造 拝
評価・お礼
tMacさん
ありがとうございます。
RCの構造体は特に湿度も考えなければいけませんね。
完全に乾ききるまで数年もかかるのですか。
最初の一年は特に注意しなければいけませんね。
重要な課題と考えます。
また、質問がまとまりましたら再度追記させて頂きます。
宜しくお願いします。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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中村 雅子
建築家
1
RCの断熱は建物全体で考える
こんにちは。タジェールの中村です。
そうですね。3つを満たす方法としては
まずは''外断熱''がお勧めです。
''中断熱(内外ともRCで間に断熱)''という方法も
あり内外とも打ち放し,もしくは
薄塗り程度の仕上げでokなので
コストを抑えることが可能ですが
設計・施工ともノウハウが必要です。
''RC外断熱''はメーカーの工法ですと
コストupになりがちなので
私はオリジナル工法で設計しています。
詳しくは
RC外断熱には木造用サッシュが使えますす
エコな鉄筋コンクリートの作り方
などのシリーズをご覧下さい。
内断熱の場合は内部結露の設計をきちんと行う必要があります。
全てに共通することですが開口部の断熱性能は重要です。
外断熱の場合の室内側は極力何もしないで
理想は調湿性を持つ材料(左官や木材など)ですね。
ご参考まで。
中村 雅子
評価・お礼
tMacさん
ありがとうございます。
やはり外断熱ですね。
中断熱は初めて聞きました。勉強になります。
エコな鉄筋コンクリートの作り方見させていただきました。とても興味を持ちました。
また、質問がまとまりましたら再度追記させて頂きます。
宜しくお願いします。
森岡 篤
建築家
-
機能的には、外断熱が優れる
パルティータ建築工房の森岡です。
RC建物の場合、外断熱が優れています。
外断熱の断熱性能での特徴は、大きく2つあげられます。
先月掲載された図で説明します。
内断熱では、外壁に取り付く床や壁で断熱が切れ(ヒートブリッジ、熱が逃げる)ます。
これに対し、外断熱は、外側から建物をスッポリ覆い、ヒートブリッジが少ないため、断熱材の性能を効率良く生かすことが、1つ目の特徴。
2つ目:冬の暖房を例に解説
内断熱では暖房時、断熱材の内側の室内空気を暖めます。
必要な性能の内断熱であれば、暖房中暖かいのですが、断熱の外側の躯体は暖まっていないので、暖房を切ると、早く室内温度が下がります。
外断熱では、躯体が断熱層の内側なので、躯体ごと暖めます。
コンクリートは熱容量が大きいので、暖められた躯体は、暖房を切ってからも熱を放出し続け、室内温度がなかなか下がりません。
これを蓄熱効果といいますが、居住スペースでは、温度変化が少なく快適で、これがRC外断熱の最大のメリットです。
外壁や屋根の温度は、外気温と共に変化しますが、夏日射を直接受けると60〜70℃まで気温は上がり、これを繰り返します。
内断熱では、躯体がこの環境にさらされます。
外断熱では、断熱層により躯体の温度変化がずっと少なく、風雨からも守られるため、躯体の耐久性が期待できます。
結露は、外壁内外温度差により起きるので、ヒートブリッジ部が結露しやすく、外断熱が有利と言えます。
このように、RCでは機能面では外断熱が非常に優れています。
外断熱の問題点は、外壁仕上材料が限定され、結果としてコストが上がりやすいことです。
日本はタイルの建物が多いですが、外壁にタイルを直接貼ることはできません。
外断熱では、パネル状の外壁を取り付けるのが適しています。
私の良く使用する、金属板葺きは外断熱に良く合います。
評価・お礼
tMacさん
ありがとうございます。
やはり外断熱ですね。
外断熱のメリット大変よくわかりました。
また、質問がまとまりましたら再度追記させて頂きます。
宜しくお願いします。
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