対象:住宅設計・構造
回答:8件
暑さの問題
伊藤朱子アトリエの伊藤です。
トップライトは上部から光をとり入れるため、壁からの採光が十分でない時や上からの光で空間の演出に効果があると思います。
壁際に取り付けられたトップライトからの光は、柔らかく壁を照らし、お部屋に新しい表情生み出します。
空間演出などの良い面もありますが、私が設置の際、一番気にしていることは''暑さ''の問題です。
光をとり入れると同時に太陽の''熱''もとり入れてしまう可能性があります。
太陽の光が天井からサンサンと降りそそげば、室内は場合によっては''暑く''なってしまうわけです。
トップライトの計画には''暑さの問題''十分考慮する必要があるでしょう。
考えるポイントとして
''1,トップライトの向き、大きさ''
''南側''にトップライトを設ければ、日中日差しがたっぷりと入ってきますが、注意が必要です。
基本的には''北側''のトップライトは安定した柔らかい光をとりいれるのに効果があります。
''2,トップライトが開閉出来るかどうか''
トップライトが開閉できることによって、夏の暑くなってしまった空気をトップライトから逃がすこともできます。上の方に開口があるということはお部屋の中の風を通す、空気を流すには有効です。
''3,トップライトの前にブラインド、ロールスクリーンなどをつけるかどうか''
ロールスクリーン、ブラインドもトップライトに取り付けられるものがあります。
日中の日差しをコントロールするには有効です。
また、夜や冬などはトップライトの面から冷えることも考えられるので他の窓(開口)と同様にブラインドやロールスクリーンを設置するといことも考えられます。
他には''「トップライトに当たる雨の音が気になる」'' という方もいらっしゃいますので、十分にご検討下さい。
ご参考までに。
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トップライトの効果
僕はよくトップライトを住宅の設計に取り入れます。
その理由はいくつかあるのですが、ひとつは、普通に窓が取れないような場所でトップライトが付けられる場合,全く窓が取れないわけではないけれど、部屋が広く、奥のほうが暗くなりがちな場所にも有効です。
もうひとつは、光の入り方の意外性を生かしたい場合。普通は、光は水平に部屋の中に入ってくるわけですが、トップライトの上から落ちてくるような光は、普段見る光の入り方とは違った新鮮な感覚を与えてくれます。トップライトの光は、同じ面積で、普通の窓の三倍の明るさがあると言われていますから、これも効果を与える要因になっています。
問題は、やはり光と一緒に熱が入ってくることですね。その対処法としては、ひとつは常時人のいるリビングルームなどの場合は、あまり大きなトップライトにしない。出来れば開閉できて、シェードが付けられるものにすること。最近は、なかなか優れた製品があって、太陽電池でシェードが開閉できるものもあります。
逆に、常時人がいるわけではない、多少の暑さは我慢できるところに大きなトップライトを設けるという方法を僕は良くやっています。階段室とか、玄関ホールのような場所ですね。そこから、間接的にリビングルームに光を入れるようにすると、熱をカットすることが出来ます。
写真は、リフォームのお宅で、既存部分と増築部分の間の階段室に大きなトップライトを設けた家です。直射日光が入らないように、ルーバーとなる白い板を15cmぐらいのピッチで取り付けています。
もうひとつの写真は、窓の取れない寝室の奥のクローゼット部分に小さなトップライトを付けた例です。小さく絞ることによって、強い光のラインが強調されます。
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天窓はよく活用しますよ
天窓ですが、私もよく活用しています。
というのも、太陽の光というものは日中、上のほうから入って来て
家の中に光を導くのに最適だからです。北向きの空間などでも
威力を発揮しますよ。
さて、気をつける点としては、
●屋根勾配がゆるい場合、天窓を取り付ける勾配をきつくして、
雨漏りが起こらないようにすること
●屋根上に上らないとガラスの清掃がなかなか出来ないことを
知っておくこと
●暗幕式のロールブラインドなどを併用し、夏の日差し対策を必ずする
●開閉式にするか、はめ殺し式にするかをしっかりと検討すること
などが挙げられるでしょう。
これらのことを知っていれば、メリットのほうを安心して活用できると
思いますよ。
参考になりましたら
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
施工面も気をつけて
他の方と重なる部分があると思いますが、設計をする際、トップライトはまず北側に取付ける様にしています。これは暑さ対策と直射日光を避けるためです。
他に既製品を使われる場合とオリジナルで作る場合がありますが、どちらも屋根面に穴が開くわけですから、雨仕舞には気をつけなければ、雨漏りの原因になります。
特にオリジナルで作る場合、施工面でしっかりしておかなければ行けません。
そういった意味でメンテナンスを考えた設計が必要です。もう一つ屋根勾配が緩い場合も注意しましょう。
透明ガラスを使う場合、汚れが気になる場合があるかもしれませんので、単純に内部空間を明るくするだけなのか、青空や星空を楽しみたいのかなどによってガラスの選択も変わってくると思います。
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面と点
トップライトには大きく分けて2通りあるかと思います。
ひとつは、''数枚のガラスを利用した面タイプ''です。
広い面で均一に光が入るので、部屋全体が明るくなります。
クリアガラス(ワイヤー入り)を導入する際には、近隣のマンションなどからの視線(視界)にも注意したほうがよいかと思われます。
また、ガラスにクラック(ひび)が入った場合などメンテナンスにも気を配った配置が必要です。一枚のガラス交換でも外部からの取替えのため、大掛かりな外部足場が必要になる場合もあるからです。
二つめは、''ハッチ型やドーム型のピンポイント的な点タイプ''です。
面積をとらないため、部分的に導入しやすい利点がありますが、太陽の動きにあわせて日差しの位置が動き、時には内装を部分的に日焼けさせてしまう場合があります。
福祉分野からお話すれば、寝たきりの方の顔をスポット的に照らしてしまう場合があるので、シェードの遮光性は重要になります。
マイナス面を強調してしまいましたが、サンルーフ付のクルマに乗ってしまうとクセになるように、トップライトの明るさを体験してしまうとその明るさが忘れられなくなるほどなので上手に取り入れてみてはいかがでしょうか(^^)
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
森岡 篤
建築家
3
天窓は諸刃の刃
パルティータ建築工房の森岡です。
天窓(トップライト)は、採光を得るだけでなく、視覚的静けさを持ち、プライベート性の強い独特の雰囲気の空間をつくり、とても魅力的です。
トップライトのある部屋に大きな窓があると、この独特の雰囲気は薄れてしまうので、注意が必要です。
窓を併用するときは、よく効果を確認する必要があります。
素敵なトップライトですが、夏はやっかいものになってしまいます。
南向きの屋根を避け、北向きの面に付けますが、それでも夏至の頃の昼の太陽は、真上に近くなるので、太陽光直射が入るので、暑いです。
ブラインドを付けるなどの配慮が必要となるでしょう。
ハイサイドライトも同じ傾向の効果がありますが、トップライトより日照のコントロールがし易いと言えます。
キッチンの事例のトップライトは北向きで、開閉可、ブラインド内蔵です。プライベート性を持つ落ち着いた雰囲気となっています。
もう一つの事例は、階段スペースの頂部に大型引き戸タイプのトップライトで、ここから屋上に出ることができます。
2階から屋上への階段を鉄筋で作り、トップライトからの光を1階まで届けています。
敷浪 一哉
建築家
1
やっぱり暑さかな
こんにちは。
天窓を採用する際に、まあ雨仕舞いは大前提の項目として、雨漏りしないことは当たり前に気をつけることです。
あとはやはり暑さでしょうか。
ガッツリ陽が入ってしまう南側は慎重にやらないととんでもない状態になってしまいます。
もう一つ、西側や北側は結露に注意です。
吹き抜けの上などに天窓がある場合、冬場でも結構天窓付近には熱気がたまって暖かいです。
朝方外気が冷え込んだときに、陽のあたらない西側や北側は、その温度差でペアガラスであっても結露する場場合があります。部屋の空気を循環させるなどの注意が必要です。
青木 恵美子
建築家
2
天窓について
窓(トップライト)は、建築基準法上は、普通の壁面についている窓の3倍の採光面積をカウントできます。
採光面積というのは、住宅でしたら部屋の床面積の1/7以上の窓面積を必要とします。
しかし、窓と隣地境界線の距離で採光としてカウントできる窓と出来ない窓があります。それは、境界線と窓の距離によって法的数値がありますので、ここでは一概に述べられません。。。ご容赦ください。。。
天窓は、普通に壁にある窓の3倍の採光面積をカウントできますので、採光面積がとれない部屋などには効果的ですね。
しかし、3倍とれるということは、それだけ日射があるということです。
ですので、南側に大きく天窓を取ると、夏の日射がかなり厳しく、エアコンが効かなかったり、家の中でもサングラスが必要になります。。。(笑)
天窓はとっても気持ちよいですが、場所と大きさ&日射対策も同時に考慮する必要がありますね。
簡単ですが、ご参考になりましたら 幸いです。
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