床暖房の床材について

maiukiさん はじめまして。
伊藤裕子設計室の伊藤裕子です。

床暖房での床材は、確かに変形が気になりますね。
私も色んな無垢材を使ってきましたが、
やはり多少の隙間やそりは生じます。

ただ、その度合いを気にされる方と、
これくらい構わない、という方が
いらっしゃるので、ご自身がどの程度まで
許容できるかも、ひとつの判断材料になります。
（どこかで見学できるといいですね。）

合板は確かに変形がほとんどありませんが、
風合いや、表面に傷が付いた時に下地が
見えること、接着剤の問題･･･と、こちらが
気になる方もいらっしゃいます。

そこでお勧めするのは、三層合板です。

厚い無垢の層が三層になっているもので、
ほとんど表面は無垢と変わりませんし、
使ってみて、ほとんど変形も起こりません。

輸入品のパインやラーチがありますので、
工事店に相談してみてくださいね。

maiuki様

はじめまして、F-MODEの亀田と申します。
床暖房も昔はリビングにという話が多かったのですが、最近は和室、浴室などいろいろな場所にというリクエストをいただくようになりました。

それにあわせメーカーからも色々な種類の素材が出ています。
皆さんのアドバイス同様、床暖房対応の保障がない商品に関しては、反りや素材が痩せてしまう場合も多くあるのでご注意ください。

もちろん無垢材で対応可能なものも多く出ていますので、設計者に遠慮なくたずねた方が納得して素材選びが出来ると思います。

さらに、沢山知りたいという場合は遠慮なくメッセージをいただければ思います。

ぜひ、リフォームを楽しんでください。

始めまして、大塚です。
床暖をする場合、フローリングは堅木を選びましょう。
例えば、ナラ、タモ、クリ、チークなど。

最近はこのような需要が多いので
メーカーで色々な種類のものを出しているようなので
好みのものを選びましょう。

また、幅広のものはそりを生じやすいので
避けたほうが良いかもしれませんが、
どちらにしても無垢材は生き物と考えて
多少の隙間は気にしない大らかな気持も大切です。
あまり神経質にならず
無垢材そのものの味を楽しみましょう。

空間設計社の奥村召司です。ちょっと遅いご回答で申し訳あり
ません。他の建築家の方から良いアドバイスが出ているような
ので、私は少し違う視点からお話しさせて頂きます。

先ず、メーカーが床暖房対応としている所謂複合フローリング材
（つまり無垢材ではない）の中には、若干の隙間を発生するもの
もあるということ。若干というのは1〜2ミリ程度ですが普通の方
は嫌がる隙間です。そのことはメーカーも把握しており、カタロ
グにも小さな字で記述されています。大手メーカーの良いと言わ
れている製品でもです。確かに木の床を下から熱するということ
は昔はしなかった訳で、なるほど多少は仕方ないのかと、その事
例を見ながら思ったことがあります。
（その建物のお施主さんはおおらかな気持ちで問題なしと判断さ
れましたが・・）
もう一つ、床暖房方式のことですが、温水式床暖房はランニング
コストが電気式に比べ安価のがメリットですが、最近はエアコン
のヒートポンプ式室外機を使って床暖房を行うという選択肢もあ
ります。エアコンも併設するのであればその方がイニシャルコス
トもランニングコストも有利です。つまり一つの室外機で床暖房と
普通のエアコン暖房を同時に行うという一石二鳥方式で、私が設計
した最近の建物は2件続けてこのシステムを採用しています。
ということで何かの参考になれば幸いです。