対象:ペットの医療・健康
皮膚の抵抗力が弱く、細菌に感染しやすいということで、抗生物質、塗り薬を処方されています。痒み、かさぶた、脱毛の症状があります。薬を飲んでいる間は症状は治まりますが、薬が切れると同じ症状が現れ、病院に行くという繰り返しです。何か根本的に症状を改善できるものは無いかと探しています。ファイザーから発売されたコンベニア注という薬が細菌性皮膚感染症に効くということですが、病院で処方されるものなのでしょうか。
たーくんさん ( 東京都 / 女性 / 26歳 )
回答:3件
コンベニア注
持続性のセフェム系抗生物質です。注射薬で2週間持続して皮膚の感染症に効果があります。薬の飲めない症例や、すぐ忘れてしまう飼い主さんには効果的です。
しかしながら、効果は抗生物質を2週間使うのと同じですので、皮膚の感染のみで皮膚が悪くなってる症例意外は治りきることはありません。勿論皮膚の感染は取れますが、そのあとまた感染しやすい体質なら感染を起こします。
評価・お礼
たーくんさん
ご回答頂きありがとうございます。
薬のメリット、デメリットを分かりやすく解説して頂き、大変参考になりました。
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皮膚病とコンベニア注
皮膚病は獣医泣かせの疾患です。原因が多様で症状が似ているからです。典型的細菌性皮膚炎は、診断も容易で、較的症治療にもよく反応します。しかし細菌性皮膚炎も皮膚深部まで炎症が及ぶと抗生剤の選択、投与期間の決定など難しい問題が出てきます。コンベニアは皮下注射ができる唯一のセフェム系の注射薬です。一回の投与で2週間血中濃度を維持してくれるので、飼い主の方にとっては、無理無理薬を飲ます手間が省けます。ただ、抗生剤は細菌に対して感受性がないと意味がありませんから、高価な注射薬を投与する前に、同系のセフェム系の飲み薬で反応を見られてはいかがでしょう。
評価・お礼
たーくんさん
ご回答頂き、ありがとうございます。
皮膚病が多様な病気であり、治癒するまで時間がかかるということが分かり少しホッとしました。次回病院に行った時に、とても参考になります。
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Re:コンベニア注
「コンベニア注」は2週間持続して効果を示す、持続性のセフェム系の抗生物質の注射薬です。基本的に病院での投与になります。薬を飲むことが困難な動物には効果的といえます。
さて、薬が切れると同じ症状を繰り返すということですが、まず感染が起きやすいホルモン疾患などの基礎疾患はないか?皮膚病に対する検査も再度されるのをおすすめします。細菌感染だけではなく、例えば毛包虫などの感染も併発している可能性があります。皮膚病は獣医師、飼い主ともに悩ませる病気の一つです。獣医師、飼い主様が一丸となって根気強く治療しなければなりません。いずれにしろかかりつけの病院での精査をおすすめいたします。
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