対象:独立開業
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お世話になります。
夫(サラリーマン)の社会保険上の扶養範囲内収入(130万円/年)で、細々と私(31才,一級建築士)ひとりで、高齢者住宅のバリアフリー化等のリフォーム事業を起業したいと思っております。
見込める所得が少ない為、所得税率もお得で7万円/年もかからない個人事業者として始めようと思っておりましたが、個人事業者が無限責任であるのに対し、LLCは責任が有限である事を知り迷っております。
建築業ですと、思わぬトラブル(施工中の火花により火災が発生した等)もよく耳にするので無限責任というと心配です。
こんな私の場合、個人事業者かLLCか株式会社か、どの形態で起業したらいいでしょうか?
また、施工中の思わぬトラブル発生にも対応できる保険制度等がありましたら、あわせて教えていただきたいと思います。
よろしくお願い致します。
ともぐさん ( 栃木県 / 女性 / 31歳 )
回答:1件
後藤 義弘
社会保険労務士
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ご質問ありがとうございます
*◆ 回答のポイント
** ''個人事業での運営が適当と思われます''
''【解説】''
そもそもお話の ''有限責任'' というのは、例えば ともぐさんが事業運営形態の候補とされているLLCの場合であれば、事業に失敗したとき ''出資の額の範囲で責任を負えばよい'' という ''出資者'' の事業上の 『責任』 を意味しています。
一方、施工中の事故に対する 『責任』 は、''会社'' と ''第三者'' である顧客との個別の取引、つまり契約上のリスクの負担の問題です。
なので、仮にこれから始められる事業をLLCで運営したとしても、当然に会社が顧客との契約上の責任を出資額の範囲でしか負わなくてよいということにはならず、その負担は当事者 (会社/顧客) が契約で決めることになります。
例えば、ともぐさんが100万円の出資でLLCを設立しました。 顧客との1,000万円の取引が万一 ともぐさんの会社の責任で事故が生じた場合、ともぐさん (出資者) の会社への出資額が100万円なので、会社の顧客に対する責任は自動的に100万円が限度となる・・・ という理屈にはなりません。
以上より、ともぐさんの事業運営形態の選択については、結局のところ経済性で判断するのが適当かと思います。
お話のとおり家計の視点、つまり事業が社会保険の扶養の範囲を超えない (年間所得額 130万円未満) 規模にとどまり、今後積極的に事業の拡大をお考えでないのであれば、やはり会社での事業運営は負担が大きく、税金面を含めたコスト面でも不利になるケースも考えられることから、''青色申告'' など税制面でのメリットを活かしつつ個人事業で運営されるのが適当ではないかと考えます。
''【関連Q&A】'' ''夫の扶養内でのフリーランス''
評価・お礼
ともぐさん
とても参考になるアドバイスを頂き、ありがとうございます。
教えていただいたように個人事業で開業しようと思います。
貴重なお時間を頂きまして、本当にありがとうございました。
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