対象:商品企画・開発
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商品開発:アウトソーシングのメリット・デメリット
商品開発をアウトソーシングする場合、メリットとしては、アウトソーシングする側では、量産検討、バグ取りなどの製品化検討に研究開発要員を割くことなく、次期製品の開発に開発要員を集約することが可能となることなど、開発効率およびコスト面からのメリットが考えられます。
一方で、アウトソーシング先の監理を行わなければならないという、手間が発生するのがデメリットのうちの1つということができます。アウトソーシング先からの情報漏洩やノウハウ流出などがあれば、メリットを上回る経済上および信用上の損失が発生する可能性もあります。
アウトソーシングする場合、アウトソーシング先に対して新製品を開示することにもなりますので、特許、実用新案、意匠、商標等を先行して出願しておくことも考えなければなりません。
特許出願が間に合わない場合や、特許などで権利が保護できない場合、ノウハウを保護するために、必要に応じて、NDS(non disclosure agreement)などを締結することも必要になると思います。
その他、顧客データなど個人情報を含むデータを提供する場合、後のデータ漏洩があった場合にどのように対応するかについて予め合意しておくことも必要です。
その他のデメリットとして考えられるのは、自社基幹技術のアウトソーシングを行う場合、研究開発者の意識が良い意味でも悪い意味でも変化してくる可能性を挙げたいと思います。
次の技術開発の芽は、意外にも製品化検討などの泥臭い「力技」に属する開発から生まれることがあるからです。
以上の点で、アウトソーシングする前に、アウトソーシング先との間で明確な合意を形成しておくこと、およびアウトソーシングする技術範囲を検討されることをお勧めします。
回答専門家
- 間山 進也
- (弁理士)
- 特許業務法人エム・アイ・ピー 代表弁理士
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商品開発アウトソーシングのメリット・デメリット
コンサルテイメントの高橋です。
アウトソーシングすることにより、一般的には、開発期間の短縮、開発投資のリスク分散、商品力の強化などが考えられます。
また、デメリットとしては、自社ノウハウの流出、ブラックボックス化による収益性の低下、事業主導権の低下、知的所有権の機会損失などが考えられます。
今回の製品の貴社における重要度により、メリットデメリットを評価する必要があると思います。
いずれにしろ、まる投げのような形は望ましくありません。アウトソーシングは管理が楽になるというのは、錯覚です。アウトソーシングで開発をしていく管理が発生します。それを怠り、アウトソーシング先が競合相手になったという例もあります。
目先の開発負荷だけにとらわれず、事業的な位置付けを明確にして、アウトソーシングのリスクをとるべきでしょう。
回答専門家
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メリットはたくさんあります。
当方の場合、商品開発という視点でお話させていただきます。
まず、メリットから。。
外部の専門家の場合、いろいろな業界の経験やノウハウがあるため、
新鮮な切り口を導入することができます。
新商品の投入市場から、商品コンセプトの在り方、開発プロセスなどなど。
企業によって、手法は異なりますので、いろいろな経験の方の意見が聞けるだけでもメリットは大きいと思います。
ただ、守秘義務契約だけはしっかりと結んでおく必要があります。
他社の内情をいろいろ教えてくれるということは、こちらの内情も流出している可能性もあります。
なので、いろいろな情報の入り方にも注意しながらすすめることだと思います。
デメリットは、
アウトソーシングは契約業務となるので、
契約された方のスタンスにもよりますが、契約内容から少しでも外れることはしないとか、
そのつどお金のことを言い出すとか。。
本来、検討しなければならない事以外に神経をつかうことのないようにしましょう。
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メリットよりもデメリットを意識して
特殊分野でのアウトソーシングを承っております株式会社プリズンの吉田でございます。
メリットでいうところは、既に沢山の方々からのご意見もあり、私自身もとても参考になりました。
アウトソーシング先(パートナー)には、きっと自社にない経験や技術もあると思いますので、''時間をかけて自社でそれらのスキルを習得するよりも、時間と経費を節約できます。''
(もちろんNDAなどの範囲を超えてはいけません。)
それでデメリットという部分にスポットを当てると、''「監理の増加」「知的財産権(または機密)の保持」「アウトソーシング先との連携」''をしっかり意識しないといけません。
この3本柱がしっかり立っていないと、きっとプロジェクト自体がスムーズに進まないでしょう。
恩恵やメリットについては進めて行くうちに体感できますが、リスクやデメリットについては、体感した時点で直にビジネス上の不利となります。
より良いアウトソーシング先と巡り会うためには、メリットばかりを捉えたプランよりも、是非''しっかりリスクをヘッジしたプランを持つパートナー''をお捜しください。
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ウジ トモコ
アートディレクター
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「発注」でなく化学反応を起こせる「チーム」を目指す
こんにちは ウジトモコです。
そもそも「製造部門」の切り離しとは意味が違うと考えます。
自社の商品を開発するということは、アウトソーシングであれ自社開発であれ「自社ブランドとして創造」するということ。
もちろん、丸投げして終わりではすまされません。
アウトソーシングのメリッット
外部のブレーンを投入することで1+1以上の結果を出す相乗効果。
アウトソーシングのデメリット
担当者の責任意識の低下や管理・マネジメント・契約などの諸問題をクリアできなければダメージは防げないでしょう。
思えば瀕死のAPPLEも画期的な新商品開発から全社戦略への道を見いだし、今の姿がある訳ですから、今もし社内で「革新を」的なアイデアがでない状況であれば、商品開発のアウトソーシングは是非、検討すべきではないでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
田邉 康雄
経営コンサルタント
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農薬入り中国製「手作り餃子」と一脈が通じる。
多くの企業の''ISOマネジメントシステム''構築・運用を指導している中で、様々なアウトソーシングを見てきた経験から、思うところを申しあげます。
その前にここでいうアウトソーシングの意味を明確にします。ここでは――。
―― 自社外で製造した商品を''自社ブランド''で売る。
と、いうことにします。
―― ある著名なガラス製造会社(A社)が、ガラス熔融炉をもっている外部の企業(B社)にガラス素材の''製造を委託''していました。
A社は、B社から納入を受けた素材を磨いて自社ブランドで販売していました。外部からみると、あたかもA社がガラス原料から一貫生産をしているように見えます。
市場でひとたび品質問題を起こせば、全面的にA社が責任を問われます。A社はこのことをよく知っていますから、このようなリスクの''事前回避策''を講じていました。すなわち、A社はB社の製造工程に対して自分自身の工場であるかのようにきめ細かい、かつ継続的な指導をしていました。
―― ブランドの信用失墜は早い。
と、この企業はよく知っていました。長年培ってきたブランドの名声は、品質問題を起こすと''一瞬にして崩壊''する例をよく知っていました。
現在中国の冷凍食品(手作り餃子)の安全性が問題となっています。これがアウトソーシングであるかどうかはよく知りませんが、製造者、販売者の信用失墜という意味では一脈が通じています。
(現在のポイント:2pt)
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