犬との飛行機旅行

国内線に関しては機内への持ち込みが出来ません。

犬の状況が把握できないのは、大きなリスクを抱えることとなります。

チェックインしてから受け取るまで、犬はどんな音や物体に遭遇しているかも知れません。大きな音に恐怖を感じているかも知れません。
飛行中もエアポケットなどに入り急激な揺れに、犬は恐怖を覚えているかも知れません。

また温度変化などに関しても不安はあります。

JALではフレンチブルドッグとブルドッグの預かり輸送を辞めました。熱中症に弱いというのがその理由のようです。他の犬は大丈夫だと言うことでしょうが、それなりの温度の上昇はあるとも言えます。

後はその個体がストレスなどに強いかどうかと言うことになります。

生徒さんに同様の質問をされた際は、電車や車での帰省をお勧めしています。

飛行機とは違い、飼い主が常に見られる状況でいられるからです。

以上ご参考までに。

まだ子犬を迎えたばかりということですから、将来、愛犬と長距離旅行も楽しめるようしつけを行っておくことが一番だと思います。

何故なら愛犬がどの程度のストレスを受けるか、は日頃の環境やトレーニング状況によると思うからです。

たとえば普段からクレートトレーニングがきちんと出来ていて、車などでの移動もクレートででき、車酔いなどがなく、移動中は寝ているかリラックスしている、という子なら、実質1時間ちょっとの移動で済む飛行機のほうがストレスは少ないかもしれません。

ホテルへ預けられても普段から利用している場所でスタッフとも顔見知りだったり、十分な運動や遊びをさせてくれる環境であれば、楽しくお留守番ができるかもしれません。
一方、初めての場所で最低限のお世話しかしてもらえないような環境だったり、人見知りな子だったり、ホテル生活が長期間となるならストレスは大きいと思います。

このようにどれが一番良い手段か、は犬によって違うと思うのです。
飛行機移動の物理的リスク(温度差・気圧・騒音・振動など)を心配されるのは当然かと思いますが、愛犬の性格や日頃の環境とのギャップ、短期間のお預けでの様子など考慮した上で決断されてはいかがでしょうか？

飛行機の問題は、エアポケットに入った時の状況などに事前に慣らすことが出来ないこと、およびそうした状況下で犬が恐怖状態に陥っていたとしても飼い主はそれを知るよしもない、ケアすることも出来ないことにあります。

クルマでの移動では常に寝ている犬でも、エアポケットなどに入った際にどういった反応をするかは、全くわかりません。

事実、飛行機での移動後、ちょっとした音などに敏感になったり、クレートに入ることを嫌がるようになったりした犬か、知っています。

これはリスクをどう捕らえるかの問題です。

私ならなるべくそうしたリスクの少ないクルマあるいは鉄道での帰省を考えます。

※機内持ち込みが可能ならもちろん事情は違いますが、国内線の場合は無理な話ではあります。