かみぐせについて

まずは拙者コラムシリーズ「脳の反応と学習について」
をお読み下さい。

その理解を前提にお話しをします。

犬が特定の行動を高め、習慣化していくのは、その行動の結果いいことが起きているか、嫌なことが無くなっているかのどちらかです。

すなわち、噛む行動でいいことが起きている、または嫌なことが無くなっている、のどちらかだと言うことです。

噛みつくと飼い主が反応し、楽しい噛みつき遊びが始まる（＝いいことが起きる）。または、部屋から出て行く飼い主に噛みつくと飼い主が反応し部屋から出て行くのを止めることが出来る（＝嫌なことがなくなる）。
という風にです。

行動を減らすには、まず「嫌なことを起こす」か「いいことをなくすか」です。

かかとや足の指にはビターアップルなどの苦みスプレーを塗ってください。
手は噛まれないイチに常にあるようにしてください。
と、同時に楽しい噛みつき遊びへの欲求を他の方法で満たすことです。

具体的には、ひっぱりっこや取ってこいの遊びを教えることです。

お散歩の回数も、留守番の時などゲージで過ごさせているといった飼育環境も変えないで大丈夫だと思います。とにかくひっぱりっこや取ってこいの遊びで、エネルギーを発散させることです。

と、文章で書くのは簡単ですが、実際はそう簡単ではありません。

ちなみに、しつけに関してはどうなのでしょう。
しつけとはオスワリやフセを教えることではありません。しつけとは、飼い主と暮らす上で、様々な状況でどうしたらいいかを教えてあげることでもあります。

上手に遊んであげて、噛んで欲しいものを噛ませ、噛んで欲しくない物は噛ませないのも、しつけの一環です。

もちろん方法を学ぶためには、飼い主がしつけ教室などに犬と一緒に通われる必要があります。

犬には 品種改良された目的が夫々にありますのでコーギーは元々噛む犬です。
でも 家庭犬としての生活には困った習性です。
7ヶ月の子であれば 歯は生え変わり本来の甘噛みの時期ではありませんね。
人間の手や足を動くおもちゃとして捕らえていて 歯を当ててはいけないと言う事を学ぶ機会がなかったのでしょう。
又 噛んでいて犬歯が刺激される事で興奮してきます。
噛んでも良いものといけない物を今の時期にしっかりと教えてあげましょう。
「ダメ」と言う声もワンちゃんにとっては 興奮の元になっている事でしょうし 「ダメ」の意味を理解していなかった場合 言う事自体意味がなくなり 更には「掛け声」にもなってしまいます。

ただ 我慢ばかりでは犬にもストレスになります。
元々沢山は知らせる犬ですので 充分に運動もして上げましょう。

詳しく分からない時には 専門家の方にいらして頂いてご相談されると良いでしょう。

叱って余計興奮する場合、叱る行為自体が犬にとってのご褒美となっているパターンがほとんどです。
人間が大声を出したり、逃げたりする反応が面白くて、犬はますますその遊びを繰り返すようになります。コーギーは元々大きな家畜の足に噛みついて追いかける仕事をするために改良されていた犬種ですから、このような遊び方が大好きな子は多いです。

でも、EINママさんがやめて欲しいなら、それを伝えなければなりません。それが家庭内でのルールを教える「しつけ」に相当する部分だと思います。

本を読んでもうまくいかないのは当たり前です。
是非実際に専門家に見てもらって直接指導してもらって下さい。

お住まいは埼玉ということですが、さいたま市近郊でしたらお伺いできますので、ご相談ください。

http://www.dogtechjapan.com

「だめ！と言ってもだんだん興奮してきて余計に噛んでくるといった状態です」ということは、「ダメ」という言葉の意味が全く伝わっていないのでしょう。
むしろ余計に噛んでくるということは、「ダメ」という言葉が「噛め！」という意味になっているということです。

そうなると、これは伝え方の問題です。
多くの方は、手や足を噛まれた時に「ダメ」と言いながら手や足を引っ込めたり、はらったします。
言葉（日本語）の通じない犬は、たいていそれを遊びと勘違いしてしまうのです。
そのため、いくら言っても一向にやめず、逆に噛みつきが激しくなっていきます。

EINママさんもきっとこの状態なんだと思います。

この問題についての具体的な対処は、文章だけでお伝えするのは難しいので、できれば直接専門家からアドバイスを受けてください。

犬との正しい接し方、コミュニケーションの取り方を知れば、これからもっともっと良い関係が築けますよ(^_^)