対象:新築工事・施工
建築士さんに頼んだ間取り図面が出来上がり、建築確認申請を控えています。2階リビング、1階居室ですが、申請上採光の面で居室にできない部屋が2部屋あります(実際には日当たりもあり居室として使うのに問題はありません)。1部屋ならともかく、2部屋も納戸申請だと通らないと建築士さんに言われ、やむを得ず1部屋は2階の一部を欠けさせ、1階の部屋のための天窓を設ける案を示されました。もともと狭い敷地のため間取りのスペースにも余裕がなく、天窓のためだけに2階を欠けさせるのはかなり無理がありもったいない状況なので、やめたいのが本音です。なんとかならないでしょうか。着工までに時間もなく急ぎですみませんが、アドバイスお願いいたします。
補足
2018/05/18 10:03ご回答ありがとうございます。担当の建築士さんに確認したところ、採光率の細かい計算の規定上、うちの場合天窓でしかクリアできないとのことでした。北西の角部屋で、窓は北・西の2面ありますが、掃き出し窓ほど大きくしても、高窓を更に付けてもダメだそうです。二間続きになっている部屋もありません。ちなみに、西側にしか窓の取れない部屋があり、それは納戸申請するそうです。その部屋と北西の角部屋と両方納戸申請しても、2部屋だとやはり申請が通らないのでしょうか。両部屋ともクローゼットが付いています。2部屋で納戸申請が通るなら、天窓やめられるので一番良いのですが、無理でしょうか?
belle-2471さん ( 静岡県 / 女性 / 44歳 )
回答:1件
採光率と納戸申請
はじめまして
1階のゾーニングがわかりませんが、採光率は窓の方角ではなく敷地境界までの距離と窓の大きさや建物の高さが影響してきます。
窓を大きく出来ないのは部屋の大きさや構造壁絡みがあるかもしれませんので、1部屋だけは建物の角に部屋の配置が出来れば、窓を2面配置して採光率をクリアできるケースがあります。
また、採光の規定(基準法28条4項)において、ふすま・障子類で仕切られた2室の場合は1室とみなせるので、この手法を取り入れて採光率をクリアするケースもございます。
ただし確認申請前ということは建物見積もりも詳細に上がっている状況だと思いますので、部屋の配置変更に伴う、工事請負契約金額の変更など修正も必要になってまいります。
工期・工程の再検討も視野に入れ、納得いく建物が出来ますことをお祈り申し上げます。
簡単ですがご参考になれば幸いです。
補足
既にご担当の建築士さんが法チェックで試行錯誤された結果と言うことで、検査機関にもご相談されていると思います。
居室としての採光率が不足するために納戸として申請されるケースはよくありますが、住戸の面積・居室の数に対し納戸の数が多いのは不自然なので、確認申請時に説明が求められると思います。
また、納戸は人が住む部屋ではないので、エアコンや電話テレビ回線・コンセントなどが設置不可な場所として指導が入ります。
居室であれば採光だけでなく換気への考慮や、火災報知器の設置など安全面にも配慮するような法律ですので、納戸2部屋申請が通ったとしてもお客様がお住いになってからのことを考えた健全な建築士さんだと思います。
注文住宅はお客様のご希望に沿った建物であるべきですので、今のゾーニングから一旦離れ、新たに再検討されるのも一つかと思います。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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