ステロイド剤による副作用

悪性リンパ腫の治療での多剤併用型の抗癌治療ですと、ステロイドはそれほど長い期間でないことが多いので、ステロイドの副作用は比較的皮膚には出にくいかもしれませんが、短期間の服用で出てるものでしたら、漸減してステロイドをやめれば少し時間を置いて治ってきます。

またステロイドにより皮膚の免疫力が低下したりすることにより、ダニや細菌、カビなどが感染することもありますので、主治医に相談された方が良いです。

多少の副作用は癌をやっつけるためでしたら仕方ありませんが、二次感染などでしたら、治ることも多いです。

単純に皮膚のただれなどによるものでしたら、シャンプー（薬のもの）を使って落ち着くこともありますので、主治医に相談をしてください。

悪性リンパ腫の治療中、とのことですので、おそらくステロイドの内服以外にも、化学療法剤を注射で使用しているのではないかと思います．従って、ステロイドの使用期間にもよりますが、他に使用している化学療法剤の作用によるものかも知れません、あるいは寄生虫感染など、リンパ腫の治療とはまったく違うことが原因の可能性もあります．もし皮膚炎が細菌や寄生虫などによる感染を起こしているようでしたら、その原因を抑える薬剤を併用したり、シャンプーが適応の場合もあります．皮膚の詳しい状況は、実際に診察した獣医師でないと判断できないこと、また、その犬の全身状態を考慮して治療を追加するか決める必要があることから、ご担当の先生に皮膚についても相談されることをお勧めします．