対象:住宅設計・構造
都内で小さな一軒家を建てようと計画しています.大手ハウスメーカーではなく,個人設計事務所に依頼して地元工務店に建ててもらおうと思っていますが,設計費用に疑問があります.たいていの場合 総工費の10~15%が設計料と書いてありますが,そうすると間取りに関係ない風呂,トイレ,壁紙などを高級にするとその分,設計量も増えると考えていいのでしょうか? たとえばバスタブなんかは数万円のプラスチックから高級ヒノキ風呂まであり,それだけで設計量も数万円変わってくるのでしょうか?
でぃーえむさん ( 東京都 / 男性 / 51歳 )
回答:2件
依頼する前に見積もり書もらいましょう
総工費の10~15%と云うのは、様々な設計業務を積み上げた結果、建築総工費に対してそれくらいの割合になりますと云う概略の話しです。
設計作業は基本プランに始まり、申請業務・実施設計・現場監理等々細目まで数え上げるともっと数多くの作業を行います。それらは人工(にんく)で表せる作業と、デザイン料等人工で表現出来ない作業も含まれますが、設計事務所の姿勢とすれば、出来るだけ具体的に表現する努力を行います。
総工費の○○%と云うのはあくまでも目安です。
総工費で設計の料率を決めてしまいますと、仮にローコスト住宅を設計するとき、コストダウンの努力をすればするほど、設計料も下がってしまう結果となります。
ですので、設計事務所に依頼されるのであれば、出来るだけ明細の入った見積もり書をもらってから依頼された方がよろしいかと思います。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
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設計監理の費用
横浜の設計事務所です。
昔ながらの総工費の何%と言うのは算出方法は料率方式と言って、おっしゃる通り矛盾が生じます。
ですので、最近は国交省告示15号という方式があります。
http://www.mlit.go.jp/common/000048579.pdf
これは実際に設計・監理にかかる時間数を建築の種類や規模によって算出し、それに時間単価を掛け算したものを直接人件費とし、直接人件費の何%かを経費(直接経費と間接経費)として加え、さらに技術料を同じように直接人件費から算出して加えたものを設計・監理費用とするものです。
直接経費とはその物件にかかる経費で間接経費とは事務所維持費用です。
経費と技術料の%は事務所によって違うので、それぞれの事務所で決める事ができます。
(事務所規模や設計技術内容の違い)
時間数は、告示15号に標準時間数が提示されています。
時間単価は技術者の経験内容によって決められます。
私の事務所を例にすれば、時間単価は2500円、経費30%、技術料15%で計算します。
時間数は、木造の場合告示15号の別表14、RCは別表13で算出したものを標準とします。
表にない床面積の大きさは適当に按分します。
試しに計算してみて下さい。
<あーす・わーくす http://office-ew.com >
補足
http://www.njr.or.jp/m01/09/090907/04.pdf
こちらのリンクの方が軽いです。
経費は告示の中では1.0(100%)となっていますが、その後の補足で実際の状況と違っている場合は調整するとなっています。
私の事務所の規模で木造戸建て住宅であればこの程度で充分です。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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